研究課題/領域番号 |
21H02478
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
菅田 浩司 京都大学, 生命科学研究科, 准教授 (60508597)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / 細胞競合 / 遺伝学 / がん / がん悪性化 / 悪性腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
性質や状態の異なる細胞が隣接した際、何らかの相互作用の結果一方が細胞死を起こす現象が存在し、「細胞競合」と呼ばれている。しかしながら、細胞競合を制御する分子実体やその制御機構はいまだに不明な点が多い。申請者らは最近、ショウジョウバエを用いたスクリーニング及び予備的解析から、新しいタイプの細胞競合を見出した。そこで本研究ではこの新しいタイプの細胞競合の分子基盤を明らかにすることで細胞競合の制御に関する新たな概念の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
多細胞生命が潜在的に危険な細胞を自律的に排除し自己を最適化する全く新しい恒常性維持機構である細胞競合の制御分子機構を解明する目的で、ショウジョウバエの遺伝学を応用したスクリーニング及び解析を行った。その結果、TNFシグナルによる制御機構を明らかにすることができた。また、多様な細胞競合を制御する共通の分子機構が存在する可能性を見出し、その中心的な制御分子を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果によって、がんを抑制する全く新しいタイプの細胞競合の制御機構の理解が大きく進展した。近年、細胞競合はがん原性細胞の排除や優良幹細胞の選別など、生体の恒常性維持に深く関わる可能性が指摘されている。従って、本研究成果は細胞生物学、発生生物学、がん生物学などの発展に貢献するのみならず、将来的には本研究で見出した分子機構を人為的に操作することで「正常細胞にがん原性細胞を攻撃させる」という新たながん治療戦略の開発などに貢献できると考えられる。
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