研究課題/領域番号 |
21H02485
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
今吉 格 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (60543296)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2022年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2021年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | ニューロン新生 / 海馬 / 神経幹細胞 / 光操作 / 遺伝子発現 / 転写因子 / 光遺伝学 / 神経発生 / 神経可塑性 / 全脳イメージング / 記憶 / 学習 |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の脳神経系を構成するニューロンのほとんどは胎児発生期においてのみ産生されると考えられてきたが、近年の研究により、生後脳・成体脳にも神経幹細胞が存在し、特定の脳領域ではニューロンの新生が続いていることが明らかになってきた。ニューロン新生の機能的・生理的意義についても研究が進んでいるが、全脳レベルでの神経回路の発達・成熟・恒常性維持における生理的意義については未だ明らかになっておらず、本研究課題では、記憶痕跡細胞を蛍光標識できる遺伝子改変マウスと、全脳イメージングシステムを用いて解析を行う。
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研究成果の概要 |
哺乳類の脳神経系を構成するニューロンのほとんどは胎児発生期においてのみ産生されると考えられてきたが、近年の研究により、生後脳・成体脳にも神経幹細胞が存在し、特定の脳領域ではニューロンの新生が続いていることが明らかになってきた。ニューロン新生の機能的・生理的意義についても研究が進んでいるが、全脳レベルでの神経回路の発達・成熟・恒常性維持における生理的意義については未だ明らかになっていなかった。本研究課題の成果により、特に、記憶の忘却や修正過程において、どのように新生ニューロンが関与しているのかについて、そのメカニズムが明らかになった。また、遺伝子発現の光操作手法のアップデートに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請課題で得られた研究成果により、生後脳・成体脳におけるニューロン新生が、哺乳類の脳神経回路の発達・成熟・恒常性維持においてどのような役割を担っているのかについて、その一端が全脳レベルで明らかになったとともに、ニューロン新生という現象の進化的意義や、将来の脳神経系の再生医療実現につながる新規知見が得られた。また、神経幹細胞の光操作のために開発した各種光作動性転写因子は、幹細胞の人工的操作に限らず、さまざまな生命科学や基礎医学研究に応用可能であると期待される。
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