研究課題/領域番号 |
21H02500
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
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研究機関 | 秋田県立大学 (2023) 京都先端科学大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
福田 裕穂 秋田県立大学, 未登録, 理事長兼学長 (10165293)
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研究分担者 |
遠藤 暁詩 京都先端科学大学, バイオ環境学部, 講師 (00342759)
伊藤 恭子 (大橋恭子) 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (90451830)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 植物 / 発生・分化 / シグナル伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
植物は大きく変わる環境を鋭敏に感受し、適切に応答し、様々な環境に適応してきている。私たちは、植物小ベプチドであるTDIF(CLE41p/CLE44p)をCLEペプチドとして始めて同定し、その発生における機能とシグナル伝達機構を世界に先駆け明らかにしてきた。その過程で、CLEペプチドは発生のみならず環境メディエータとしての機能を果たすことに気づいた。そこで、本研究では、CLEペプチドの環境メディエーターとしての機能とシグナル伝達について、明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、機能解析が進んでいないCLE1p-CLE7p、CLE43p、CLE26pなどのCLEペプチドを対象に乾燥、感染、温度といった環境刺激の応答性とシグナル機能を解析した。その結果、CLE3pはサリチル酸のメディエータとして、根からシュートに移動することでシステミックシグナルとして機能すること、CLE5pは乾燥のメディエータとして、新たに見出した下流の因子を介して、気孔の開閉に関与することを明らかにした。さらに、CLE26pは乾燥のストレスメモリーに関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで未解明であったCLEペプチドの環境メディエーターとしての機能を世界に先駆けて明らかにした点に大きな意義がある。得られた結果から、CLEペプチドの配列は極めて似ているものの、個々のペプチドの環境刺激に応答して作用する範囲とその仕組みは多様であることが明らかになった。私たちの解明したCLEペプチドは、まだペプチドのほんの一部である。今後、本研究が嚆矢となり、多様なCLEペプチドの環境メディエーターとしての機能解明が一層進むことが期待される。
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