研究課題/領域番号 |
21H02566
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
高見 泰興 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (60432358)
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研究分担者 |
小笠原 道生 千葉大学, 大学院理学研究院, 准教授 (00343088)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | エボデボ / 交尾器 / 種分化 / 生殖隔離 / 交尾器形態 / 形質置換 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,交尾器形態の違いが機械的生殖隔離をもたらすオオオサムシ類について,種分化過程における交尾器形態とゲノムの分化機構と,形態の遺伝発生学的基盤を明らかにすることを目的とする.種間交雑に伴う形態とゲノムの分化機構を解明するために,分布を接する近縁種を対象に,行動実験によって交尾器形態の形質置換をもたらした自然淘汰を定量するとともに,集団ゲノミクス解析 により,自然淘汰と遺伝子流動の影響下にあるゲノムの分化動態を解明する.また,マイクロCTとin situ hybridizationを用いた形態形成・遺伝子発現解析により,交尾器形態の発生過程と,形態の種間差に関わる遺伝的背景を解明する.
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研究成果の概要 |
雌雄交尾器形態に生殖的形質置換が見出されているイワワキオサムシとマヤサンオサムシについて,種間交尾実験により,生殖的形質置換に関わる強化自然淘汰を検出した.また,交尾器形態分化の背景にあるゲノム分化の解析のため,合計25個体のゲノムリシーケンスデータを取得し,解析を進めつつある. マヤサンに近縁で巨大な交尾器を持つドウキョウオサムシについて,マイクロCTにより雌雄交尾器形態の形成過程を解明した.また,形態測定と統計解析により,交尾器の巨大化に関わる制約を検討した.交尾器形態の発生過程に関わる遺伝子発現を解析するための,in situ hybridizationのプロトコルを完成させた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,生物多様性を創出する根源的過程である種分化に関わる,交尾器形態の分化,多様化の進化機構と,その背景にある遺伝発生学的基盤を明らかにしようとするものである.材料であるオサムシは昆虫の中でも進化生態学的研究が進んでおり,一般にも良く知られている生物であるため,このような対象についての新たな知見は,社会全体の生物に対する知的好奇心を高め,自然環境に対する認識や理解を涵養することにつながると期待される.
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