研究課題/領域番号 |
21H02576
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
能瀬 聡直 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (30260037)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / 行動制御 / 神経回路発達 / 軸索誘導 / 行動進化 / Wntシグナル / 軸策誘導 |
研究開始時の研究の概要 |
環境中からもたらされる様々な感覚情報を適切な行動の実行につなげることは脳神経系の最も基本的な機能のひとつである。本研究ではこれを可能とする神経回路の分子発生機構をショウジョウバエ幼虫をモデルとして探る。申請者はこれまでに幼虫の前進、後退運動の選択において決定的な役割を果たす司令ニューロンWaveを発見し、その軸索走行制御において決定的な役割を果たす候補分子としてWnt受容体Fz2を同定している。本申請研究では、Fz2によるWaveの軸索走行制御が感覚―運動回路の入出力パターン、行動、神経結合に与える影響を包括的に解析することにより、適応的な行動制御を可能とする神経回路の構築原理を解読する。
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研究成果の概要 |
環境中からもたらされる様々な感覚情報を適切な行動の実行につなげることは脳神経系の最も基本的な機能のひとつであるが、その背景にある神経回路の分子発生機構は未解明である。本研究では、ショウジョウバエ幼虫の司令ニューロンWaveが軸索誘導分子Wnt4/Fz2の作用により体節の位置に応じて体の前後軸に沿った軸索伸長の方向を変化させることにで、異なる体部位への接触刺激を異なる行動へと結びつけることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物の行動が遺伝子にどのようにして書き込まれているのかを明らかにすることは人類の基本的な問いのひとつである。本研究ではショウジョウバエをモデルとした研究により、その一端を初めて明らかにするものである。Wnt/Fzシグナルは種を越えて体の前後軸に沿った軸索誘導に関与することが知られていることから、本研究で明らかとなった分子機構はヒトも含め一般性をもつものと期待される。
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