研究課題/領域番号 |
21H02585
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
田中 和正 沖縄科学技術大学院大学, 記憶研究ユニット, 准教授 (10772650)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 海馬 / 場所細胞 / 最初期遺伝子 / 記憶エングラム / 文脈記憶 / 記憶 / 記憶痕跡 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、記憶エングラムによる情報表現が動的であることの意義、発火パターンの動的変化を生み出す構造的メカニズム、動的なふるまいに潜む一貫性を明らかにすることで、神経ネットワークによる情報保存の基本ルールを解明する。
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研究成果の概要 |
近年の研究により、記憶の脳内表象は不安定であり時間とともに変化することが示唆されている。この現象の意義とメカニズムを明らかにするため、1)記憶エングラムの活動変化の機能的意義の解明、2)記憶の一貫性を保つ構造的モチーフの同定、そして3)時間経過を経ても安定して維持される新規のcoding schemeの同定、を目的として研究を行った。科研費期間中、これらの目的は達成され、査読付き論文3本という形で発表する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海馬における記憶の痕跡の研究は、国際的に数多くの研究室において様々なアプローチを 用いて行われている。近年では、記憶の物理的痕跡を宿した神経細胞群として記憶エングラムが同定され、それらの活動が記憶に必要かつ十分であることが示された。記憶エングラムから直接活動を記録して、その情報保存の基本ルールを解明する試みは申請者が2018年に初めて行った。ところが、その結果は予想に反するものであり、本来安定であるべき記憶の表象が不安定であることの意義とそのメカニズムは、記憶研究におけるもっとも重要な問題であると考えられる。 本研究成果は、その問いに直接答えるという意味において、学術的価値が高いと自負している。
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