研究課題/領域番号 |
21H02670
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
田中 利男 三重大学, 医学系研究科, 特定教授 (00135443)
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研究分担者 |
寺見 文宏 三重大学, 医学系研究科, 研究員 (50370599)
山田 佳代子 三重大学, 医学系研究科, 技術補佐員 (90866948)
山本 恭子 三重大学, 医学系研究科, 技術補佐員 (90892480)
杉本 和史 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (60378370)
為田 雅彦 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (10626493)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
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キーワード | zebrafish / oncocardiology / sorafenib / stanniocalcin1 / nilotinib / ハイスループットスクリーニング / 心毒性防御遺伝子 / cardiotoxic genes / ハイスループットスクリーニングシステム / 心毒性機構解析 / がん分子標的薬 / ゼブラフィッシュ / ①ハイスループットスクリーニングシステム / ②心毒性防御遺伝子 / ③心毒性機構解析 / ④がん分子標的薬 / ⑤ゼブラフィッシュ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、がん分子標的薬の最も深刻な副作用である心毒性に焦点を当て、新しいin vivoハイスループットスクリーニングシステムを構築し、大規模ながん分子標的薬スクリーニングを実施する。具体的には、以下の3層のシステムからなる新しいOncocardiology研究法を構築する。1)高感度ハイスループットin vivoフェノタイプスクリーニングシステム、2)定量的心機能イメージングシステム。3)心毒性が新しく見出されたがん分子標的薬については、心毒性発現濃度におけるトランスクリプトーム解析により、異常発現上昇遺伝子群と異常発現低下遺伝子群のネットワーク解析などから、心毒性防御遺伝子を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究は、がん分子標的薬による心毒性機構解析及び心毒性防御遺伝子の発見により臨床における心毒性の予防や防御の実現を目指す事を目的とする。この目的を実現するため、異なる蛍光波長特性の蛍光蛋白が心臓選択的に発現するゼブラフィッシュを用意して、高感度高精度ハイスループットスクリーニングシステムを構築し、急激に増加しているがん分子標的薬の心毒性をリアルタイムに発見する。さらに、新たに心毒性が見出されたがん分子標的薬の定量的心機能障害の特徴を明らかにした。またその心毒性メカニズムを心筋トランスクリープト-ム解析するだけではなく、心毒性制御を可能にする各がん分子標的薬の新規心毒性防御遺伝子を探索した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急激に開発されているがん分子標的薬によりがん治療率は改善しているが、多くの新規がん分子標的薬の心毒性が明らかになり、がん患者の重大な課題となりつつある。我々は、この課題を克服するため、2015年に新しいがん分子標的薬sorafenibによる心毒性に対する新規制御遺伝子としてstanniocalcin1を発見報告して以来、臨床研究へ発展しており、臨床応用が近いと思われる。一方本研究においては、新規がん分子標的薬nilotinib心毒性に対する新しい遺伝子候補の探索研究が継続されており、最終的にはsorafenibとは異なる新規最重要nilotinib心毒性遺伝子を明らかにする。
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