研究課題/領域番号 |
21H02673
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
五嶋 良郎 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (00153750)
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研究分担者 |
増川 太輝 横浜市立大学, 医学部, 助教 (10711898)
笠原 由佳 九州大学, 医学研究院, 特任助教 (50838208)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2021年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | L-ドーパ / GPR143 / ドパミン / D2受容体 / 神経伝達物質 / L-DOPA / シナプス小胞 / トランスポーター / 神経回路 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はL-3,4-dihydroxyphenylalanine (DOPA)神経伝達物質仮説を提唱、その証左を集積してきた。最近、ヒト眼白子症 ocular albinism-1の原因遺伝子とされていたG蛋白質連関型受容体 (GPCR)、GPR143/OA1を、DOPA受容体として同定した。本研究の目的は、DOPA含有ニューロンからのDOPA遊離機構、ドパミン(DA)D2R修飾作用、そしてこのGPR143非依存性DOPA応答の解析を行うことにより、DOPAを生体内活性物質として含む神経回路の生理学的役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
我々は、ドパミン(DA)前駆体、L-ドーパ(DOPA)それ自体が神経伝達物質であるとのDOPA神経伝達物質仮説を提起した。本研究成果は、DOPA受容体の候補として同定したGPR143/OA1(GPR143)が、D2受容体(D2R)とヘテロダイマーを形成し、D2Rを介するシグナルを増強すること、この機構が、生体内において、D2R作動薬、拮抗薬の作用を制御すること、すなわち、D2R機能の新たな修飾機構として生理学的に作動することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は、それ自体は活性がないと考えられてきたL-ドーパ(DOPA)それ自体が神経伝達物質であるとの作業仮説を提起してきた。DOPAはパーキンソン病(PD)の最も有効な治療薬である。本研究は、DOPAが、DOPA受容体であるGPR143を介して、ドパミンD2受容体(D2R)を生理学的に修飾することを示すものである。またこの事実は、DOPA神経伝達物質仮説をさらに支持するとともに、GPR143が、PDおよび精神神経疾患の新たな創薬ターゲットとなる可能性を示すものである。
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