研究課題/領域番号 |
21H02690
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
渡部 昌 北海道大学, 医学研究院, 講師 (10632424)
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研究分担者 |
近藤 豪 北海道大学, 医学研究院, 講師 (10712705)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | ユビキチン / ユビキチンリガーゼ / がん / プロテオミクス |
研究開始時の研究の概要 |
がんの発生、悪性化及び転移などのさまざまな過程にユビキチン化が関与することが明らかになってきており、治療の標的として注目を集めている。ユビキチンを標的基質に付加する酵素であるユビキチンリガーゼ(E3)が基質特異性と多様性を担っているため、E3は有望な薬剤標的であると考えられている。本研究では新規基質同定法をがんドライバーとして機能することが示唆されているE3に適用し基質を網羅的に同定する。さらにこの結果を元にがん細胞における機能を解明し、がんドライバーE3が、がんの進展にどのような役割を果たしているのかを明らかにし、臨床医学に貢献する知見(バイオマーカーや創薬シーズ等)を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
がんの発生、悪性化及び転移などの各過程においてユビキチン化修飾が関与することが明らかになりつつあり、基質選択性を担うユビキチンリガーゼが薬剤標的として注目されている。本研究では、プロテオミクスを駆使してがんで重要な役割を果たすユビキチンリガーゼ・基質関係、そして制御因子の解明を通じて、ユビキチンリガーゼがどのようなメカニズムでがんの進展に寄与するのかを明らかにすることを目指し、いくつかのユビキチンリガーゼによるがん制御機構を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酵素基質関係の解明は、ユビキチンリガーゼ(E3)と基質の結合を阻害する薬剤標的としての意義と共に、近年注目を集めている標的タンパク質分解誘導剤の開発においても重要な情報と考えられている。しかし一方で、薬剤標的として利用可能なE3・基質関係の枯渇も指摘されつつあり、未だ明らかにされていない、がんで重要なE3・基質関係の解明が強く望まれている。本研究成果はそのような要求に応えるものであり、がん生物学における学術的な意義と共に、がん治療基盤としての社会的意義を持つものと思われる。
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