研究課題/領域番号 |
21H02716
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菊田 順一 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (60710069)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 生体イメージング / オミクス解析 / 炎症性骨破壊 / 破骨細胞 / マクロファージ / 関節リウマチ / シングルセル遺伝子発現解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、これまで独自に開発・応用してきた骨髄・関節の生体二光子励起イメージング技術と、新規に開発する破骨細胞の単離・オミクス解析技術を融合させ、病的な骨・関節破壊に関わる破骨細胞の分化機構・病態生理を解析して、骨・関節破壊の本質を分子レベルで明らかにするとともに、この病的な破骨細胞を標的とした薬剤の開発の実現を目指す。
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研究成果の概要 |
骨破壊を担う破骨細胞は、生理的な環境下では骨髄に存在し、骨の恒常性維持に重要な役割を果たす一方、関節炎などの病的状態では、滑膜を主座とする慢性炎症が破骨細胞の形成を促し、関節周囲の病的な骨破壊を惹起する。本研究では、独自の生体イメージング技術を用いて解析を行った結果、骨髄と炎症滑膜の二つの異なる局在・微小環境で形成された破骨細胞がその動き・機能の点で大きく異なることが分かった。さらに、炎症滑膜から細胞を単離しシングルセルRNA-seq解析を行った結果、病的な骨破壊に関わる破骨細胞の分化制御メカニズムが明らかとなった。今後、病的な破骨細胞を標的とした薬剤の開発の実現を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来の研究手法では解析が困難であった生体の炎症関節内における破骨細胞の骨吸収動態を可視化することに成功するとともに、病的骨破壊に関わる破骨細胞の分化制御メカニズムを明らかにしたもので、国際的にも独自性が高く、学術的に大きな意義がある。最先端のライブイメージング技術とオミクス解析技術によって得られた基礎研究成果を臨床現場へ還元することにより、国内外の医療への貢献も期待され、その社会的意義も極めて大きい。
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