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DNA修復分子の核内輸送機構を標的とする新たな合成致死がん治療の開発基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 21H02759
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

中西 啓  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (50321790)

研究分担者 三木 義男  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (10281594)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2022年度)
配分額 *注記
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
キーワードBRCA2 / KPNA7 / Importinβ / 核輸送 / 合成致死性
研究開始時の研究の概要

BRCA変異陽性がん細胞は、DNA二本鎖切断に対する相同組換え(HR)修復能が低下している。ポリADPリボースポリメラーゼ1(PARP1)阻害薬は、これらがん細胞に対して治療効果を示すが、BRCA変異がん細胞の二次的変異が、HR修復能を回復させてPARP1阻害剤に対して耐性を示す。本研究では、核内輸送タンパク質阻害剤を基盤としたPARP阻害剤耐性克服療法の開発を提案する。DNA修復分子の核内輸送を阻止し、HR修復機能の阻害・PARP阻害剤感受性誘導という全く新しいアプローチを行い、これまでの研究成果を基盤に耐性克服法の開発を目指す。

研究実績の概要

本研究は、KPNA7(Karyopherin αまたはImportinα)の機能を阻害する低分子化合物を見出すため、遺伝性乳がん原因遺伝子BRCA2の核移行及び核内のDNAの損傷修復を阻止する研究開発を目指すものである。
BRCA2は、核内でDNA損傷修復やゲノムの安定性維持に関わる重要なタンパク質であるが、BRCA2の核輸送メカニズムは未だ明らかにされていない。そこで、当初の予定にしたがってBRCA2の核輸送メカニズムの解析を試みた。
BRCA2は、C末端に2つの核移行シグナル(NLS)を有し、このNLSを介して核へ輸送される。我々は、これまでBRCA2と相互作用するタンパク質の中に核内輸送体であるKPNA7を見出した。KPNAは、ヒトにおいて、7つのサブタイプが存在し、Importinβと複合体を形成して標的タンパク質を核に輸送する。Importinβは核輸送因子であり、核と細胞質間を隔てる核膜孔複合体と相互作用することによって、タンパク質を核へ輸送する。
今回、我々は、KPNA5とKPNA7のMajor NLS結合領域が、BRCA2と相互作用することを明らかにした。また、KPNA1から7全てを発現するU2OS、MCF7細胞において、siRNAによるKPNA7ノックダウンは、BRCA2の核局在を阻害した。一方、KPNA7を発現しないHeLaS3細胞では、KPNA5の発現抑制がBRCA2の核局在を阻害した。さらに、ImportinβノックダウンU2OS細胞は、KPNA7とBRCA2の核局在が阻害された。KPNA7は、BRCA2とImportinβと相互作用して、BRCA2とImportinβは相互作用しなかった。これらの結果は、BRCA2がKPNA1~7の中で優先的にKPNA7と結合し、Importinβと複合体を形成することで核へ輸送されることを示唆した。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Elucidation of the BRCA2 nuclear transport system2021

    • 著者名/発表者名
      Shiori Hirayama, Ami Sato, Yu Deng, Akira Nakanishi, Yoshio Miki
    • 学会等名
      第80回日本癌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2022-12-28  

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