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革新的麻疹ウイルスベクターを用いた強力で安価な新規CAR-T療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21H02780
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関東京大学

研究代表者

谷 憲三朗  東京大学, 定量生命科学研究所, 博士研究員 (00183864)

研究分担者 曽田 泰  東京大学, 定量生命科学研究所, 連携研究員 (00361618)
宮本 将平  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20758536)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
キーワードリンパ性悪性腫瘍 / CAR-T療法 / キメラ抗原受容体遺伝子導入T細胞療法 / 麻疹ウイルスベクター / レンチウイルスベクター / オンコレトロウイルスベクター / メチオニン分解酵素 / METase / CAR-T / Met分解酵素 / 免疫不全マウス / キメラ抗原受容体T細胞
研究開始時の研究の概要

キメラ抗原受容体T 細胞 (CAR-T)療法は予後不良の再発・難治性CD19陽性B細胞性急性リンパ性白血病やCD19陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の治療法として承認されている。しかし製造に時間を要するためCAR-T製造中に原病や合併症が悪化して治療を受けられない例、リンパ球へのCAR遺伝子導入低効率や輸注後の体内CAR-T増幅不良例、治療抵抗性クローン出現例などが臨床上の問題である。これら問題点解決のため、本研究では我々が独自開発した麻疹ウイルスベクターの各種特性を活かして迅速で強力なCAR-T 作製法を新たに開発する。

研究成果の概要

既存治療不応リンパ性悪性腫瘍に対する新規治療法の開発が必須であり、CAR-T療法は有効であるが、製造期間の短縮化ならびにCAR-T療法の抗腫瘍効果の増強が喫緊の課題である。これらを背景に、本研究の目的は、オンコレトロウイルスやレンチウイルスベクター(LV)より短期間製造可能で安全な麻疹ウイルス(MV)ベクターを用いて、抗腫瘍効果増強可能なMet分解酵素 (METase)発現新規CAR-T細胞療法の開発である。本研究期間中に、LVベクターを用いてIAP阻害物質Birinapantと、METase搭載CAR-T細胞の併用による抗腫瘍効果の増強効果をin vitroで明らかにすることに成功した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

小児ALLでは既存療法での長期生存は90%以上となっているが、最終的には15-20%が治療不応となる。また成人ALLでは既存療法での長期生存は35-45%と不良であり、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫では30-50%の患者の長期生存が得られず、30%が再発、20%が治療不応となっている。これら患者への新規治療法導入が必須であり、CAR-T療法はその有望な治療法の1つであるが、本技術が更に広範な悪性腫瘍患者に貢献できるためには、製造期間の短縮化と抗腫瘍効果の増強が重要である。MVベクターを用いたMETase発現新規CAR-T細胞療法は同課題の解決法となり得、学術的のみならずその社会的意義も高い。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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