研究課題
基盤研究(B)
我々は、がんを攻撃できるＴ細胞受容体（TCR）の遺伝子をiPS細胞へカセット交換法を用いて導入することで、効率よく細胞傷害性T細胞（CTL）を再生することに成功した。本研究では、これらのがん免疫療法の前臨床試験のために、ヒトへの外挿性が高い非ヒト霊長類のがんモデルとして、４つのがん誘導遺伝子を薬剤誘導性に発現する世界初のがんモデルザルの作出を目的とする。作出したサルに腫瘍発生を誘導し、発生した腫瘍に浸潤するT細胞からTCR遺伝子を単離し機能解析を行う。さらに再生CTLの抗腫瘍活性を強化することを目的として、様々なシグナル伝達分子等を共発現させる。
