研究課題/領域番号 |
21H02881
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大薗 恵一 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 招へい教授 (20270770)
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研究分担者 |
道上 敏美 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 骨発育疾患研究部門, 部長 (00301804)
窪田 拓生 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40629135)
大幡 泰久 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20805460)
岡田 随象 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70727411)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 骨細胞 / 骨形成不全症 / 低リン血症性くる病 / 骨系統疾患 / 遺伝子発現 / 骨折 / リン代謝 / FGF23 / 骨芽細胞 / 骨形成 / 代謝性骨疾患 / 骨疾患 / くる病 |
研究開始時の研究の概要 |
小児の骨疾患の骨細胞に的を絞った研究から、骨量のコントロールとリン代謝の恒常性維持の機能の関連性と骨疾患の発症機序を明らかにすることを目的とする。骨細胞の機能障害を呈する疾患、骨形成不全症とX染色体優性低リン血症性くる病(XLH)を対象として、モデル動物から骨を摘出し、骨細胞を採取する方法と、iPS細胞から骨細胞への分化を誘導して解析する方法を用い、特異的な遺伝子の発現とその相互関係を明らかにし、それを治療ターゲットに据えることを行う。本研究により、新しい治療法の開発につながることが期待される。
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研究成果の概要 |
骨形成不全症モデルマウスを作出し、ヘテロマウス(HT)を用いて解析した。HTはWTと比べ12週齢時の体重減少を認め、脊椎および大腿骨海綿骨で骨量、骨梁幅、骨梁数の低下と、骨梁間隙の増加を認めた。大腿骨皮質骨面積の低下を認めた。また、破断変位と破断エネルギーに差を認めた。4-PBA投与実験ではHT雌でP群に比して治療群で体長と体重の改善を認めた(英語論文投稿中)。 低リン血症性くる病モデルHypマウスから単離した骨細胞を用いて、RNA-seqにより網羅的に遺伝子発現を解析した。Hypの骨細胞で発現が増加していた遺伝子が1904、減少していた遺伝子が654検出され、そのシグナル経路などを解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨細胞の主要な機能の2つは、骨形成と骨吸収のバランスをとること、および、リンの血中濃度をコントロールすることである。本研究では、研究者らが小児科医であり、小児の骨系統疾患診療を専門としていることから、未だ明らかでない、小児の骨疾患の骨細胞の機能の解析に的を絞った研究である。まず、骨形成不全症(OI)モデル動物を作出し、その骨を解析し、骨細胞機能との関連性を検討する基盤を与えた。また、治療法の開発にも貢献できるモデルであった。X染色体低リン血症性くる病(XLH)のモデルマウスより骨細胞を単離し、網羅的に遺伝子発現を検討した。その結果、リン代謝と骨代謝の接点を示唆するようなデータを得た。
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