研究課題/領域番号 |
21H02899
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
水腰 英四郎 金沢大学, 附属病院, 特任教授 (90345611)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | T細胞 / 肝細胞癌 / 単一細胞解析 / 免疫細胞プロファイル / 遺伝子改変T細胞 / T細胞レセプター / 免疫治療 / ペプチド / 免疫療法 / 腫瘍抗原 / 腫瘍微小環境 / 抗原エピトープ / 抗腫瘍免疫 / CD8T細胞 / 腫瘍関連抗原 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、肝がん組織における単細胞発現遺伝子ネットワーク解析、および人工的に作製した免疫疲労のない抗原特異的T細胞を用いた共培養機能解析を行うことによって、肝がんにおける抗原特異的T細胞を中心とする多細胞間相互作用の分子機序を明らかにし、肝がんに対する新規がん免疫療法開発の基盤研究を行う。
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研究成果の概要 |
肝がんにおいて、抗原特異的T細胞に影響を与える因子を明らかにすることによって、新規免疫療法開発につながるための研究を実施した。本研究では以下の成果が得られた。1)抗原特異的T細胞レセプター(TCR)を有する遺伝子改変T細胞の作製方法を確立した。2)長期生存が得られた患者の末梢血リンパ球を用いて、単細胞発現遺伝子解析を実施し、肝癌に特異的なTCRを有するT細胞の免疫記憶や疲労抵抗性に関与する分子を同定した。3)T細胞と他の免疫細胞の相互間作用に関する研究において、C型肝炎ウイルス排除後に生体に生じる肝がんに対するT細胞の免疫応答の変化を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗原特異的T細胞レセプター(TCR)を有する遺伝子改変T細胞の作製方法を確立したことにより、今後本技術を用いたT細胞輸注療法による免疫治療の開発が加速する。また、長期生存が得られたがん患者の腫瘍に特異的なT細胞の性質を規定する分子を同定したことにより、同分子を標的とした新規免疫治療の開発が可能となる。これらの治療開発により、肝がん患者の予後が改善できる可能性があるとともに、他の難治がんへの応用が期待される。
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