研究課題
基盤研究(B)
ヒト多能性幹細胞は、再生医療や創薬研究などへの応用が期待される。心臓領域においてその研究は心筋細胞を中心に進んでおり、心臓の組織の約7割を占める非心筋細胞については、その重要性にもかかわらず、理解は十分には進んでいない。心外膜細胞は胎生期に心外膜前駆組織から生じ、心臓を形成する様々な細胞に分化する多分化能を持つことが知られている。心外膜細胞特異的制御因子の機能解析を通して、心臓発生における心外膜細胞の分化・増殖メカニズムを解明し制御する方法を確立することにより、より生体に近い機能的な心臓組織をin vitro、in vivo両方で多能性幹細胞を用いて構築することが本研究の目的である。