研究課題/領域番号 |
21H02925
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 功朗 京都大学, 医学研究科, 准教授 (40447975)
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研究分担者 |
今井 晶 (松島晶) 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (40828943)
今井 誠一郎 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90572610)
オケヨ ケネディオモンディ 京都大学, 医生物学研究所, 講師 (10634652)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 肺胞上皮細胞 / SP-C / マイクロメッシュ / 気液界面培養 / 未分化細胞 / 血管内皮細胞 / 肺上皮細胞 / 上皮バリア機能 / Surfactant protein C / 継代培養 / 培養 / COVID-19 / 新型コロナウイルス / サイトカイン |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルスは呼吸器の細胞に感染し、サイトカインストーム、肺傷害を引き起こすことで死亡するリスクが上る。患者によっては肺の炎症から肺の破壊が進行し、不可逆性となり呼吸不全が遷延する。肺胞上皮細胞を用いてウイルス感染症の病態研究はなされつつあるが、細胞の機能評価を行うためのシステムは開発途上である。本研究では、感染細胞の生理機能評価を行う系を工学分野との共同研究で開発する。
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研究成果の概要 |
ヒト肺由来細胞を高効率に増殖させる手段としてフィーダー細胞を選別し、培地の組成を最適化したところ、従来よりも増殖速度が加速した。また、細胞シートモデルの作成にあたりフィーダーの除去方法を改良できた。気液界面培養により上皮細胞接着因子や肺胞上皮マーカーの発現を確認し、上皮バリア機能の成熟を達成した。マイクロメッシュ上培養については、メッシュと細胞外マトリクス薄膜を合成して基材を作成したところ、厚さ1-3μmを達成し、市販の基材をはるかに上回る薄さであった。上記の肺胞上皮細胞と、ヒト肺由来血管内皮細胞の共培養のための、後者の単層シート作成も細胞外基質の調整により可能となった。以後検討を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薄型人工膜を用いた上皮細胞と血管内皮細胞の二層培養を成立させることが出来れば、従来の単細胞培養よりも、はるかに生体内を模写したモデルが確立できる。肺の研究のみならず、他臓器の研究へも応用範囲は広い。また、生理的反応や病態の理解に加え、創薬スクリーニングにも用いられる可能性が広がる。
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