研究課題
基盤研究(B)
直接リプログラミングは、iPS細胞などの多能性幹細胞を経ることなく体細胞から他種の細胞へ直接誘導する方法である。申請者はマウス胎児線維芽細胞に特異的4遺伝子を導入し、2型肺胞上皮(AT2)細胞 へ直接誘導させることに初めて成功した。さらに、AT2細胞と同様に肺組織幹細胞の機能を有し、より中枢気道に位置する肺基底細胞への直接リプログラミングに挑戦し、有望な予備検討結果をえた。本研究では、直接リプログラミングにより、線維芽細胞から肺基底細胞を誘導し、誘導細胞の機能解析を行うことを目的とする。本研究により、難治性気道疾患の再生医療、細胞治療の実臨床応用に向けた重要な基礎的知見が確立されると考える。