研究課題/領域番号 |
21H02977
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
池田 賢司 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (30846944)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 褐色脂肪細胞 / MAM / 熱産生脂肪細胞 / PP2A / ミトコンドリア / 熱産生制御 / ミトコンドリア関連小胞体膜 / 即時的熱産生機構 / 熱産生制御機構 |
研究開始時の研究の概要 |
褐色脂肪細胞は、熱産生を行いエネルギー消費を増やすことから肥満・2型糖尿病の治療に繋がることが期待されている。本研究では、褐色脂肪細胞のMAM(Mitochondria-associated membrane)に着目し、交感神経刺激による褐色脂肪細胞の即時的な熱産生亢進の分子メカニズムを明らかにすることを目的とする。本研究成果はエネルギー消費の亢進による肥満や2型糖尿病に対する新規治療戦略の創出に繋がることが期待される。
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研究成果の概要 |
褐色脂肪細胞は、ミトコンドリアの電子伝達系の活性化によって生じたプロトン密度勾配 本研究では、褐色脂肪細胞のMAM(Mitochondria-associatedmembrane:小胞体とミトコンドリアが接触する領域)に着目し、交感神経刺激による褐色脂肪細胞の即時的な熱産生亢進の分子メカニズムを解明することを目指している。本研究では、マウス褐色脂肪細胞からMAMを単離しミトコンドリア、小胞体、MAM分画それぞれから発現するタンパク質を質量解析を用いて同定した。さらに、MAMに発現する分子であるPP2Aβサブユニットを褐色脂肪細胞特異的に欠損するマウスを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、褐色脂肪細胞の熱産生メカニズムにおけるMAM(ミトコンドリア関連膜)の役割、分子を発見しています。質量解析を用いて、褐色脂肪細胞のMAM、ミトコンドリア、小胞体に発現するタンパク質を特定し、MAMに発現する分子PP2Aβサブユニットの欠損が熱産生に及ぼす影響を示しました。この研究は、交感神経刺激による即時的な熱産生亢進の分子メカニズムの理解を深め、新たな肥満治療や代謝疾患の治療法開発に寄与する可能性があります。社会的意義としては、肥満や糖尿病などの代謝疾患の予防や治療法の進展が期待され、健康増進や医療費削減に貢献できる点が挙げられます。
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