研究課題/領域番号 |
21H03004
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
武石 一樹 九州大学, 大学病院, 特別教員 (50733713)
|
研究分担者 |
三森 功士 九州大学, 大学病院, 教授 (50322748)
吉住 朋晴 九州大学, 医学研究院, 教授 (80363373)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
|
キーワード | iPS細胞 / 脂肪性肝炎 / 肝硬変 / 脂肪肝 / NASH / 非アルコール性脂肪性肝炎 / 星細胞 / PNPLA3 / 人工肝臓 / iPS / 肝がん |
研究開始時の研究の概要 |
脂肪肝が増加しており、肝硬変や肝細胞癌の原因となっているが、脂肪肝の有効な治療法はないPNPLA3 遺伝子異常が脂肪肝や肝細胞癌発癌との関連が報告された。今回、iPS細胞を用いて、PNPLA3遺伝子異常が脂肪肝を発症するメカニズムを追求し、脂肪肝の新しい治療法を確立することで、肝臓病や肝臓癌の発症を抑えることを目標とする。
|
研究成果の概要 |
PNPLA3の SNPが非アルコール性脂肪肝炎関連肝硬変の危険因子となっているが、その発症する機序を発症させる機序を明らかにすること。SNPを持ったvariant-iPSC、SNPを持たないwt-iPSCを作成。iPSCよりiHSCに分化させ、variant-iHSCではwt-iHSCと比較して、αSMA、Col1A1の発現、増殖能、遊走能も有意に高かった。variant-iHSCにてAMIGO2をノックダウンすると、増殖能、遊走能が低下し、αSMAとCol1A1の発現も低下PNPLA3のSNPによる肝線維化には、AMIGO2を介したHSCの活性化が関与していた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の一部は非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis; NASH)を発症し、肝硬変や肝細胞癌へと進展する。本邦におけるNAFLD の有病率は年々増え続けており、NAFLD/NASH への対策が急務であることは明らかであるが、現在まで有効な治療法は確立されていない。 今回の研究にて、PNPLA3 SNPを認める症例では、肝星細胞の活性化が惹起しやすく、AMIGO2遺伝子発現を介して起こっていることがわかった。このAMIGO2をターゲットとして、今後、治療法の確立につながる可能性が非常に高い。
|