研究課題/領域番号 |
21H03005
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
村岡 大輔 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫制御TR分野, ユニット長 (20608955)
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研究分担者 |
池田 裕明 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40374673)
安井 潔 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (50372777)
浅井 章良 静岡県立大学, 薬学研究院, 教授 (60381737)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 養子免疫療法 / 抗原欠損バリアント / キラーT細胞 / ワクチン / 腫瘍免疫 / T細胞 / 腫瘍殺傷 / 細胞傷害性T細胞 / 細胞輸注療法 |
研究開始時の研究の概要 |
がんワクチンや細胞輸注療法などのがん免疫療法は、細胞傷害性T細胞が癌細胞の発現する特異抗原を認識し殺傷することで、治療効果が導かれる。しかし、腫瘍内の癌細胞の全てが、その様な抗原を発現しているわけではなく、その様な抗原を発現しない癌細胞は当治療に対し抵抗性となる。我々は、その様な腫瘍でさえも、細胞傷害性T細胞が効率的に殺傷できる機構を発見した。本申請研究では、当機構を明らかにすると共に、抗原を発現しない腫瘍でさえも効率的に駆逐する治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
遺伝子改変技術を用いた細胞輸注療法は、輸注細胞が腫瘍の発現する抗原を認識して癌細胞を殺傷し治療効果が発揮される。しかし、ヒト腫瘍では、全ての癌細胞が標的抗原を発現しているわけではなく、一部の抗原を欠損した腫瘍が当治療に対し抵抗性となり、治療効果を減弱させる。我々は、この様な抗原欠損バリアントを含む腫瘍に対する有効な治療法の開発・検討を進めた。その結果、細胞輸注療法とワクチンを併用することで、標的抗原欠損バリアントにも高い治療効果が導けること、そして当機構が、TNF-aを介して導かれることを見出した。本知見を基盤として、標的抗原欠損バリアントに対する効果的な治療法の創製が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝子改変技術を用いた細胞輸注療法が注目を集めている。しかし、当治療法は標的抗原を発現しない腫瘍では著しく治療効果が落ちることが問題になっている。我々は、この様な腫瘍に対する治療法の開発検討を行い、細胞輸注療法とワクチンを併用することで、標的抗原欠損バリアントにも高い治療効果が導けること、そして当機構が、TNF-aを介して導かれることを見出した。本知見を基盤として、標的抗原欠損バリアントに対する効果的な治療法の創製が期待できる。
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