研究課題/領域番号 |
21H03014
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
中山 功一 佐賀大学, 医学部, 教授 (50420609)
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研究分担者 |
伊藤 学 佐賀大学, 医学部, 講師 (50555084)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 心臓 / 再生医療 / 血管網構築 / 心筋 / バイオ3Dプリンタ |
研究開始時の研究の概要 |
様々な治療法が開発されているにも関わらず他人の心臓を移植するしか助からない重症 心不全の患者数は未だに増加の一途であり、慢性的なドナー不足も相まって、再生医療によ る新しい治療手段の開発は急務であり、再生医療研究の究極のゴールともいえる細胞による 心機能の再生には数多くの研究者が取り組んでいる。我々は細胞だけで外科的に移植可能な立体構造体を作る技術を開発しており、10年前から心筋細胞を用いた立体構造体の作製に取り組んでいる。本提案では我々が開発したバイオ3Dプリンタの技術をiPS細胞から誘導された心筋細胞を組みあわせ、補助人工心臓となる細胞構造体を作成し、小動物への移植を行いPOCを取ることを目指す
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研究実績の概要 |
我々は細胞の凝集体であるスフェロイドを任意の形態に積層することで、足場材料を使用せずに、細胞のみで3次元組織を作製出来る「バイオ3Dプリンタ」を開発してきた。本研究では上記の技術を用いて、人工心臓に代わる新しい治療法を確立する為にヒトiPS由来心筋細胞構造体の作製に取り組んだ。 令和4年度は、ヒト心筋構造体の拍動能力の向上、および心筋細胞構造体の形状を安定化のためのPDMS薄膜の形成に取り組みブタへの移植を試みた。従来のヒト心筋細胞構造体の作成方法では、3Dプリンタで構築してから2週間程度で拍動機能が低下する。拍動機能の向上のため、心筋細胞構造体を構成するヒトiPS由来心筋細胞、ヒト心臓由来線維芽細胞の比率、および立体化方法についての見直しを行った。その結果、拍動機能を2ヶ月程度まで保つことに成功した。 心筋細胞構造体は培養期間の長さに伴って形状が変化することがわかっており、生体移植の際の適合性の面で問題となる。このため、心筋細胞構造体の形状の安定化を試みた。 昨年度は内径の収縮抑制にPDMS薄膜を作成しチューブの内腔側の形状については安定化できたものの、チューブ外周部の変形、およびチューブの長軸方向の短縮については抑制できず、細胞構造体の形状の安定化には至らなかった。今年度はデバイスの試作とテストを繰り返し長軸方向への収縮を抑制することに成功した。また、ミニブタの内径動脈に拍動する心筋細胞チューブの移植を試みた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ミニブタへの移植に到達できたことは計画に沿っている。まだまだ移植心筋細胞のデザインの検討、およびブタへの手術方法などの改善が必要と思われる。
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今後の研究の推進方策 |
さらなる試作とテストを繰り返し動物への移植をすすめていき、心臓のポンプ機能の獲得が得らえるか期待したい。
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