研究課題/領域番号 |
21H03030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 (2022-2023) 帝京大学 (2021) |
研究代表者 |
中村 謙介 横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (50466760)
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研究分担者 |
下條 信威 筑波大学, 医学医療系, 講師 (20462210)
山川 一馬 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (50597507)
東條 健太郎 横浜市立大学, 医学部, 講師 (80737552)
土井 研人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80505892)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2022年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | PICS / ICU-AW / 筋肉 / 集中治療 / エコー / TITIN / 集中治療医 / ICU |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は重症病態におけるTITINを主軸とした筋力低下に関わる筋障害の機序を解明するため、①基礎研究として羊ARDSモデルを用いて重症病態におけるTITINの崩壊と筋実質障害の関連を検討、②臨床研究として重症患者におけるTITINと筋力低下の長期的時系列推移を多施設共同前向き観察研究にて検討、③大腿直筋超音波所見と筋力低下との関連を単施設前向き観察研究にて検討するものである。
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研究実績の概要 |
重症病態の治療後にはpost-intensive care syndrome PICSと言われる様々な後遺症を生じ、特に筋肉の障害critical illness myopathy CIMは重篤な身体障害を引き起こす。先行研究で集中治療患者において筋肉の構造物であるTITINのフラグメントが尿中に大量に放出され、その量が筋力の低下に関連することを示した。TITINは筋原線維であるアクチンのZ帯とミオシンのM線を結びつける筋収縮に重要な構造物であり、重症患者の筋力低下に直接的に関わる筋実質の障害機序にTITINの崩壊があると考えられた。CIMをきたしやすいARDS(重症呼吸不全)と敗血症を軸とし、①オーストラリアThe Prince Charles HospitalのCritical Care Research Group研究室における羊のARDSモデル(STARDUST study)にてCIMにおけるTITIN崩壊を検討する、②敗血症患者の離床とPICSを調査する多施設前向き観察研究ILOSS studyにおいてサブ研究としてTITINを評価し身体機能との関連を検討する、③日立総合病院においてTITIN評価とより詳細な身体機能、筋肉量評価を行い、TITIN障害時にどのような身体障害をきたしやすいか検討、挑戦的に超音波による大腿直筋の画像分析を実施、機械学習により筋実質の障害に応じた輝度パターンの探索を行い、TITIN障害や筋力低下を予測する臨床評価の開発を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
TITINに関する単施設研究および多施設研究を遂行、患者の登録が終了した。現在データ抽出、臨床検体解析中である。また動物実験の検体を日本に搬送、検体解析中となっている。臨床研究および基礎研究について研究を引き続き遂行中である。
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今後の研究の推進方策 |
臨床研究および基礎研究に関するデータ解析を完了し、学会発表および論文投稿を行う
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