研究課題/領域番号 |
21H03037
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
川原 幸一 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10381170)
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研究分担者 |
升田 好樹 札幌医科大学, 医学部, 教授 (10244328)
伊藤 隆史 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (20381171)
寺崎 寛人 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (20746888)
三浦 直樹 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 教授 (80508036)
中原 真由美 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (90707514)
菊池 清志 久留米大学, 医学部, 准教授 (60404539)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 敗血症治療 / DAMPs / ヒストン / 抑制ペプチド / 敗血症 / 炎症性サイトカイン / 治療ターゲット / 細胞外ヒストン / αヘリックス / ペプチド / 炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症は世界のどこかで3秒に1人が亡くなる疾患である。ゆえに敗血症治療法の開発は喫緊の課題である。敗血症の定義の改定により、DAMPsが注目されている。代表的な分子にヒストン4種類、HMGB1、NPM1がある。これらの分子は細胞内で最も多い核タンパク質群であり、これらの封じ込めは必須である。しかしながら、これらのDAMPsの封じ込めは未だ解決されていない。よって、本研究では、それらDAMPsの封じ込めをペプチド断片を用いて検討する。
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研究成果の概要 |
敗血症の定義の改定により、DAMPsが注目されている。代表的な分子にヒストン4種類、ヌクレオフォスミンがあり、これらの封じ込めは必須である。最近、HMGB1の分子内にHMGB1の炎症作用を抑制する部位が発見され、さらに、NPM1の封じ込めにもNPM1のC末側を見出されている。それらいずれもαヘリックス構造をしている。よって、本研究の目的は「DAMPs自身に制御する断片の発見を証明する」である。それを解決するために、上述のDAMPs分子内のαヘリックス構造部位を探索し、それら自身が制御できるかを検証した。その結果、ヒストン分子内にDAMPs・ヒストンの機能を制御する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症の治療法には、TLR4に対するアンタゴニスト、細胞内シグナル伝達阻害剤が開発された。しかし、効果を示すものの予後に影響を与えなかった。すなわち、DAMPsの機能を制御できなかった。最近、HMGB1のA-box側にDAMPsとしてのHMGB1の炎症作用を抑制することが報告された。すなわち、DAMPs内に抗炎症ペプチドが見出された。よって、DAMPsを直接制御できる新規治療法・ペプチド療法の可能性がαヘリックス配列に示唆された。本研究において、ヒストンにもその可能性を見出せたことは、今後の敗血症の新規治療法の確立に意義がある。
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