研究課題/領域番号 |
21H03048
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高畑 雅彦 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (40374368)
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研究分担者 |
村上 正晃 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (00250514)
津田 真寿美 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (30431307)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | シグレック-15 / 破骨細胞 / 免疫チェックポイント / シグレック / 末梢性免疫寛容誘導機構 / Siglec-15 / 骨破壊 / シグレック15 / 末梢性免疫寛容誘導 / がん免疫 / 自己免疫性関節炎 / がん溶骨性骨転移 / 慢性骨髄炎 |
研究開始時の研究の概要 |
破骨細胞に発現しその分化に必須の共刺激経路を賦活化する免疫受容体シグレック-15は、近年、がん細胞や腫瘍関連マクロファージにも発現し免疫チェックポイント分子として抗腫瘍免疫応答を抑制するという想像だにしなかった機能を有することがわかってきました。本研究では、本来過剰な骨破壊から骨を守るための機構と考えられるシグレック-15を介した免疫抑制機構が自己免疫性関節炎や慢性骨髄炎、転移性骨がんなどの骨破壊性疾患においてどのように機能しているのかを調査します。さらに抗シグレック-15療法が、慢性骨髄炎やがん溶骨性骨転移に対し、骨破壊を抑制しつつ免疫を賦活化する革新的な治療法と成り得るかどうかを検証します。
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研究実績の概要 |
破骨細胞に発現しその分化に必須の共刺激経路を賦活化する免疫受容体シグレック-15は、近年、がん細胞や腫瘍関連マクロファージにも発現し免疫チェックポイント分子として抗腫瘍免疫応答を抑制するという想像だにしなかった機能を有することがわかってきた。 本研究ではまず1)シグレック-15を介した破骨細胞による末梢性免疫寛容誘導機構の存在について検討した。その結果、破骨細胞に発現するSiglec-15は、T-cellの増殖には影響を与えなかったが活性を抑制する可能性があることを明らかにした。次に、2)本来過剰な骨破壊から骨を守るための機構と考えられるシグレック-15を介した免疫抑制機構が自己免疫性関節炎や転移性骨がんなどの骨破壊性疾患においてどのように機能しているのかを調査した。Siglec-15欠損マウスでは関節炎による炎症性骨破壊は抑制されず、かえって関節炎モデルのおける骨破壊は高度であった。Siglec-15欠損マウスでは通常、破骨細胞の分化や機能障害が生じるが、関節炎モデルの骨破壊部位には破骨細胞が多数誘導されていた。この機序のひとつとしてSiglec-15を欠損するとSiglec-15による免疫抑制がかからず、強い炎症が惹起されるためと考えられた。3)抗シグレック-15療法が、炎症性骨関節破壊やがん溶骨性骨転移に対し、骨破壊を抑制しつつ免疫を賦活化する革新的な治療法と成り得るかどうかについて検討した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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