研究課題/領域番号 |
21H03051
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
林 幹人 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (50581914)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | 骨細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
骨細胞は骨芽細胞が自身の産生する骨基質に埋入し、骨内部の骨小腔に存在する細胞である。骨細胞は骨の恒常性に必須の役割を果たすだけでなく、全身の個体機能維持に関わる多種多様な役割を有することが明らかにされてきた。しかしながら、これまで骨細胞は単一の集団とみなされ、機能的な細分化が行われてこなかったのが現状である。本研究では、我々が新たに作製した骨細胞特異的Cre発現マウスを用い、Single cell RNA-Seq解析を行うことにより、骨細胞サブポピュレーションの特定と更なる新機能の推定、機能的分化に関わる新規因子の同定を可能とし、それらの細胞・成体レベルでの解析から、骨細胞の真の全貌解明を目標とする。
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研究成果の概要 |
近年、骨細胞は骨の恒常性だけでなく、多臓器に作用する可能性が明らかにされてきた。しかしながら、これまで骨細胞は単一の集団とみなされ、機能的な細分化が行われてこなかったのが現状である。本研究では、我々が新たに作製した骨細胞特異的Cre発現マウスとAi9レポーターマウスを交配し、骨細胞のみが特異的に標識されていることを確認し、純度の高い骨細胞を単離することに成功した。これらの細胞をシングルセルRNA-Seqにより解析した結果、複数のサブポピュレーションに分かれ、それぞれ機能的に異なる可能性が示唆された。また、若齢と老齢の比較を行い、各クラスターや遺伝子発現の変化を解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨細胞は多種多様な機能を有することが明らかである一方、同じ細胞が同時に多岐にわたる機能を発揮しているとは考えにくいにもかかわらず、骨細胞のサブポピュレーションに関する研究は行われておらず、未だ機能的に細分化されない単一のポピュレーションとして認識されているのが現状であった。本研究の成果により、機能的に異なる骨細胞のサブポピュレーションが存在し、それぞれ特化した機能を有する可能性が示唆された。このことにより、さらなる骨細胞による他臓器制御メカニズムに迫ることが可能となった。
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