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精巣特異的な代謝状態の全貌解明に基づく男性不妊症の新規治療基盤の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21H03067
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

福原 慎一郎  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20609870)

研究分担者 竹澤 健太郎  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90648015)
木内 寛  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (70403053)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
キーワード精巣 / クレアチン / 男性不妊 / 男性不妊症
研究開始時の研究の概要

少子高齢化が進む本邦で少子化対策は喫緊の課題である。5.5組に1組が不妊症に悩みその原因の半分は男性側にあるが男性不妊症の原因については未だ不明な部分が多い。その為、病態理解に基づく検査治療は限られており、男性不妊症の機序解明は解決すべき問題として残っている。我々は精巣内の代謝状態を評価する手法を用い動物モデルにおいて精巣内部の造精機能評価が可能であることを見出した。今回、精巣特異的な代謝状態の全貌を解明し、病態意義に基づく男性不妊症に対する新規治療基盤を構築することを目的としている。

研究成果の概要

男性不妊の原因はまだほとんど解明されていない。クレアチンはエネルギー緩衝剤として体内に貯蔵されるが、精巣は筋肉に次いで多い臓器であり、精巣内のクレアチンが男性不妊症患者で減少していることは古くから知られているが、その役割は不明であった。本研究では、クレアチン合成酵素GamtとクレアチントランスポーターSlc6a8に着目し、精巣におけるクレアチンの役割を検討した。結論として、我々はクレアチンが精巣のタイトジャンクションの維持に必要であり、造精機能の維持に関わっていることを同定した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、GamtおよびSlac6a8ノックアウトが精巣のクレアチンレベルに及ぼす影響を調べることにより、本研究は、クレアチンが男性の生殖生物学に関与するというこれまで未解明であった側面を明らかにした。
さらにクレアチンが精巣のタイトジャンクションの維持に必要であること、そしてクレアチンの欠乏を改善することでこの機能を回復できることを見出した。クレアチンは、病態生理学に基づいた治療法のない男性不妊症治療の分野において、新たな治療標的となりうると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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