研究課題/領域番号 |
21H03069
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
岩見 大基 自治医科大学, 医学部, 教授 (80581115)
|
研究分担者 |
西田 翔 自治医科大学, 医学部, 助教 (00909799)
佐久間 康成 自治医科大学, 医学部, 教授 (10296105)
上田 祐司 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10364556)
南園 京子 自治医科大学, 医学部, 助教 (10885586)
相澤 健一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70436484)
木下 善隆 自治医科大学, 医学部, 助教 (30856282)
清水 俊洋 自治医科大学, 医学部, 講師 (40746575)
片野 咲 自治医科大学, 医学部, 臨床助教 (20804933)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | タクロリムス / 腎症 / 腎移植 / 臓器移植 / メタボローム / タクロリムス腎症 / メタボローム解析 / 薬物動態 |
研究開始時の研究の概要 |
腎移植成績のさらなる向上のために、免疫抑制剤であるタクロリムスによる慢性腎障害(TAC腎症)が大きな障壁となっているが、その発症メカニズムはいまもなお十分に解明されていない。TAC腎症の発症機序を明らかにし新たな治療戦略につなげるために、移植腎生検サンプル、マウス・ラットのTAC腎症モデルの革新的質量分析を行い、TACとその主要代謝物の同時腎組織内濃度測定・分布動態解析とメタボローム解析を融合した多角的分析を行う。
|
研究成果の概要 |
腎移植後のタクロリムス(TAC)腎症と、TACとの関係を解析した結果、TAC血中濃度、腎組織内濃度いずれもTAC腎症と有意な関係を認めず、TAC投与年数が影響していた。すなわち腎移植臨床で使用される投与量においてはTAC血中・組織中濃度ではなく投与期間がTAC腎症発症に影響を与えていることが示された。 マウスTAC腎症モデルで腎組織の代謝物解析を行ったところ、ミトコンドリア関連代謝物がTACで低下していた。とくに顕著だったのはミトコンドリア機能維持に重要なカルニチンとその代謝物が低下していた。TAC腎症にはTACによるカルニチン代謝異常を介したミトコンドリア機能低下が関与していると示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により臓器移植後の予後に影響を及ぼしていたTAC腎症発症機序の一部が解明された。本研究の成果を通じて、今まで治療法の存在しなかった臓器移植後のTAC腎症の治療及び予防法の開発につながる可能性がある。
|