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段階的疲弊T細胞の全身性循環機序とそのPD-1阻害がん免疫治療における意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21H03087
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

茶本 健司  京都大学, 医学研究科, 特定教授 (50447041)

研究分担者 菊地 正弘  地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 医長 (90443564)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
キーワード免疫チェックポイント阻害剤 / PD-1 / 疲弊T細胞 / がん免疫
研究開始時の研究の概要

PD-1阻害がん免疫治療法の問題点の一つに、まだ半数以上のがん患者が不応答であることが挙げられ、不応答性メカニズムの解析が緊急の課題になっている。不応答性の原因の一つに腫瘍傷害の主役であるキラーT細胞の疲弊が挙げられる。がん患者内のキラーT細胞の一部はPD-1を発現し機能不全という疲弊状態に陥っている。本研究ではPD-1発現によるT細胞疲弊の度合いと、そのリンパ組織の循環メカニズムを最先端の免疫学的解析、遺伝子解析技術をもちいて解明する。最終的にはがん患者の末梢血疲弊T細胞の性状を明らかにすることで、腫瘍内を中心とした全身性のがん免疫応答状態を予測することが本研究の目的である。

研究成果の概要

我々はこれまでに、末梢におけるCD8+ PD1high T細胞が多い肺がん患者、頭頸部腫瘍患者にてPD-1阻害抗体治療が不応答性になる傾向を報告した。本研究では末梢CD8+ PD1high T細胞のphenotypeを解析し、がん免疫治療における本細胞の意義を検討することを目的とする。KikGRマウスモデルを用いて時空間的なCD8+ PD1high T細胞の動態を検証したが、腫瘍内UV照射によるT細胞の色素変換は困難が多く課題が残った。一方、肺がん患者のPBMCのCD8+ PD1high T細胞はsingle cell RNA seq解析により多くの有用な情報が得られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はがん免疫チェックポイント阻害治療(PD-1抗体治療:ICI治療と略す)に有効な患者と抵抗性のある患者を見分けるバイオマーカーについて、キラーT細胞のPD-1発現という観点から研究を進めた。以前の研究にて末梢血キラー細胞上のPD-1発現が高い細胞群が多いとICI治療に抵抗性になる傾向があることを発表した。本研究ではこの意義について研究し、これらの細胞の時空間的制御を明らかにした。この結果は、このバイオマーカーの生物学的な科学的根拠を示すだけでなく、次世代の新規がん治療につながる成果である。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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