研究課題/領域番号 |
21H03097
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 立命館大学 (2022-2023) 国立研究開発法人理化学研究所 (2021) |
研究代表者 |
二木 陽子 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 研究員 (30342819)
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研究分担者 |
大西 暁士 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 教授 (70569102)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / アネルギー / 治療薬開発 / ペプチド / Vogt-小柳-原田病ぶどう膜炎 / iPS細胞 / インビトロモデル |
研究開始時の研究の概要 |
Vogt-小柳-原田病ぶどう膜炎は、メラノサイトおよび網膜色素上皮細胞が免疫細胞によって攻撃される自己免疫疾患であり、免疫抑制が治療となるが、免疫抑制の機序の一つにアネルギーの誘導がある。アネルギーとは、特定の抗原に対して免疫細胞が不応になる状態で、人為的に誘導することができれば、自己免疫疾患の治療薬としては安全性と効果持続性の点から理想的である。自己免疫疾患に対するアネルギー誘導の効果は動物実験で報告されているが、いまだ臨床応用に至っていない。本研究では、患者由来iPS細胞から作製したメラノサイトを用いてアネルギーを誘導するペプチドを設計し、患者特異的な自己免疫疾患治療薬の開発を試みる。
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研究実績の概要 |
Vogt-小柳-原田病ぶどう膜炎などの自己免疫疾患は、免疫抑制薬による対処療法が主な治療法であり、全身的な副作用が問題となる。自己免疫疾患の多くは原因不明の慢性疾患であるが、本研究では人体が元来持つ免疫抑制の仕組みであるアネルギーを人為的に誘導することにより、安全で効果持続性のある治療薬の開発を目的とする。変異抗原ペプチドによる人為的なアネルギー誘導の効果は2003年に動物モデルで実験的に示されたが、いまだ臨床応用に至っていない。本研究では自己免疫疾患ドナー由来リンパ球をもちいたインビトロ試験系を確立し、臨床応用可能なペプチド治療薬の開発を目指す。 2022年度は、健常者リンパ球をもちいて特定のHLA分子に対する既知の抗原ペプチド配列(HLA-A24に対するサイトメガロウイルス抗原)に1アミノ酸の変異を人為的に加えることでアネルギーが誘導されることを確認するインビトロの系を構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は健常者リンパ球をもちいてアネルギーを誘導するインビトロの系を構築することができたので、本年度はその結果に基づき、自己免疫疾患ドナー由来のリンパ球をもちいて免疫抑制を実現する方法を探索する。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、昨年度構築した1アミノ酸置換によるアネルギー誘導の系をさらに検証し、検体数を増やして原理的に汎用性があることを示したのち、自己免疫疾患ドナー由来のリンパ球をもちいてドナーごとに抗原を特定して昨年度構築した原理に従ってアネルギー誘導による免疫抑制を実現する方法を探索し、最終年度である来年度は治療薬開発のための汎用的な原理を見出したいと考える。
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