研究課題/領域番号 |
21H03109
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
照沼 美穂 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50615739)
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研究分担者 |
多部田 康一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (20401763)
市木 貴子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30778519)
飯田 和泉 (渡辺和泉) 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80751031)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 歯周病 / Pg菌 / うつ様行動 / グリア細胞 / 精神疾患 / 視床下部 / 口腔細菌 / 神経炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
感染症の1つである歯周病は、うつ病との関連性が報告されているが、その病態生理学的発症機序を示す報告はほとんどない。歯周病患者の歯科治療によって、患者が一過性の菌血症を発症することは広く知られている。申請者は、歯周病の原因菌として知られるPorphyromonas gingivalis菌をマウスの尾静脈に投与したところ、視床下部の炎症所見と形態学的変化が認められた。そこで本研究は、①歯周病原細菌の感染による菌血症が視床下部の炎症を惹起する分子基盤を解明する。さらに、②歯周病原細菌による視床下部の炎症とうつの発症との関連性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
口腔内感染症である歯周病は、うつ病との関連性が示されている。しかし、口腔内細菌が脳内に及ぼす影響やうつ病発症機序を示す報告はほとんどない。申請者は、歯周病患者が一過性に菌血症を発症することに着目し、グラム陰性嫌気性菌であるPoryphromonas gingivalis菌(Pg菌)をマウスの尾静脈から投与した菌血症マウスを作製して脳内や行動の解析を行った。その結果、菌血症マウスがうつ様行動を示すことを確認し、さらに視床下部および正中隆起における神経炎症や細胞形態の変化、血管透過性の亢進などを見出した。また、炎症を誘導するシグナルの阻害剤を投与するとマウスのうつ様行動が軽減することも確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病は古くから知られている口腔内疾患であるが、様々な身体的疾患との関連性が言われ始めたのは最近のことである。本研究は日本国内で増加しているうつ病に着目し、歯周病原細菌が直接的にうつ病発症に関わることを明らかにすることを目的に行った。歯周病患者の口腔内清掃や歯科治療時に菌血症を一過性に発症することが知られていることから、本研究では歯周病原細菌性菌血症マウスを作製し、このマウスがうつ様行動を示すことを明らかにしたほか、その原因にまで追求している。本研究の成果は、歯周病の予防や歯科治療の重要性を発信することにつながる。
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