研究課題/領域番号 |
21H03123
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岡田 正弘 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (70416220)
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研究分担者 |
柴田 陽 昭和大学, 歯学部, 教授 (30327936)
松本 卓也 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (40324793)
ハラ エミリオ・サトシ 岡山大学, 医歯薬学域, 研究准教授 (40779443)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 無機 / 金属 / 固体接着 / ハイドロゲル / 生体材料 / 固体接着材 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、医療用の無機材料をベースとした【固体接着材】という新素材を理解して制御することを目指すものである。具体的には、チタンやアパタイトといった生体親和性に優れる無機材料に表面処理を施してその表面性状を定量的に評価し、さらに、生体軟組織や合成ゲルといったハイドロゲルと上記の無機材料との接着現象および相互作用について界面科学的観点から解析する。本研究の遂行は、基礎的に接着現象を理解することに繋がるのみならず、さまざまな接着性医療デバイスの創出も期待できる。
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研究実績の概要 |
我々は、医療材料として用いられる無機材料(チタンやアパタイト)に適切な表面処理を施すことで、ハイドロゲル(生体軟組織や合成ゲル)がその無機材料と瞬時に強く接着することを見出した。本研究課題では、これら無機材料とハイドロゲルの接着現象を界面科学的観点から解析する。具体的には、まず、処理条件を変化させて作製した無機材料表面の化学的・物理的性質を評価する。また、各種官能基を導入した粘弾性特性の異なるハイドロゲルを作製し、無機材料とハイドロゲルの接着強さを評価する。この際、生体内における接着安定性についても評価を行う。さらに、各種分析法を用いて無機材料とハイドロゲル間の界面における相互作用についての情報を収集する。以上の情報を総合し、無機材料とハイドロゲルの接着現象を理解することを目的とする。 前述した目的を達成するために、本年度の検討では、まず、組成の異なるハイドロゲルを合成し、水含有量を変化させることで粘弾性特性を変化させた。また、前年度の検討において化学的観点(組成、結晶性)および物理的観点(表面粗さ、弾性率)から評価を行った表面性状の異なる無機材料と上記のハイドロゲルを組み合わせて接着試験を行い、ソフト(ハイドロゲル)とハード(無機材料)間の接着性を定量的に評価した。また、無機材料のモデル表面を作製し、接着に関与する分子の吸着特性を評価した。以上の検討結果を取りまとめて学会発表ならびに論文発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の検討においては、組成および粘弾性特性の異なるゲルを対象として、界面科学的観点からソフト(ハイドロゲル)とハード(無機材料)間の接着現象を解析することを目的とした。【研究実績の概要】に記載したとおり、当初の目的を達成したため「(2) おおむね順調に進展している」と自己評価した。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の検討結果から得られた情報をもとに、ハイドロゲルとして生体組織を用いた接着を評価することで、ソフト(ハイドロゲル)とハード(無機材料)間の接着現象について界面科学的観点から検討をさらに進める予定である。
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