研究課題/領域番号 |
21H03136
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
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研究分担者 |
浅輪 幸世 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (10769912)
疋田 温彦 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60443397)
西條 英人 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80372390)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 再生医療 / 骨再生 / 細胞分取 / 細胞選択 / 動的ゴーストイメージング / 細胞分離 |
研究開始時の研究の概要 |
骨形成能の高い骨髄細胞中の細胞集団をsingle cell RNA sequenceあるいは細胞分裂速度の違いを利用して同定する。Ghost Cytometryを用いて、同定した細胞集団を豊富に含む細胞群を分取する方法を確立する。細胞とともに移植する足場として自己組織化ペプチドハイドロゲルを選択し、その濃度や修飾などの仕様を決定する。仕様決定した細胞とペプチドハイドロゲルを組み合わせ、マウス頭蓋骨上皮下に移植し、周囲組織からの圧がかかった状態での骨再生能を評価する。さらにはヒト細胞での細胞分取、さらには大動物での効果検討を行う。
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研究成果の概要 |
骨再生能の高い細胞群の選択的採取法の確立を試みた。骨髄細胞に対しFicoll濃度勾配遠心法による単核球濃縮を行ったが、赤血球破砕群に比べ骨形成能が低下した。Flow cytometryではCD34-CD73+CD51+細胞群の割合が減少しており、これを防ぐ方策が重要と考えられた。また、蛍光標識の細胞分裂による希釈を利用して、細胞分裂が速い群と遅い群を分取し、骨形成能を比較した。骨髄細胞に先立ち、軟骨細胞をGhost cytometerにより分取し、細胞分裂の速い、高い再生能を持つ群を濃縮できた。さらに、骨形成足場材として各種ゲルの比較検討を行い、細胞増殖能などについて解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨再生療法の臨床応用が期待されているが、コストの大きさが実用化の障害となっている。本研究では、低コストで優れた骨形成が可能な骨再生法の実現のため、採取した骨髄細胞から骨形成能が高い細胞を選択的に取り出す方法の確立を試みた。また、Ghost cytometryにより再生能の高い軟骨細胞の濃縮が可能であった。この研究の結果は、低コストで質の高い骨再生法の確立に向けて重要な知見を与えるものと考えられる。
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