研究課題/領域番号 |
21H03143
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 東北大学 (2023) 鹿児島大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
杉浦 剛 東北大学, 歯学研究科, 教授 (40322292)
|
研究分担者 |
高田 耕児 富山県産業技術研究開発センター, その他部局等, 主任研究員 (40530621)
中山 秀樹 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (70381001)
奥野 浩行 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (80272417)
川野 竜司 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90401702)
浜田 倫史 社会医療法人博愛会(臨床研究センター), 歯科口腔外科, 部長 (00444894)
中村 誠司 九州大学, 歯学研究院, 教授 (60189040)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2022年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2021年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
|
キーワード | 口腔癌 / リアルタイムモニタリング / DNAメチル化 / 循環癌細胞 / 早期診断 / 口腔がん / 転移診断 / 非侵襲的検出法 / miRNA |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌は視認可能で、前駆状態である口腔潜在的悪性疾患が示されているにもかかわらず、早期に発見されることは少ない。我々は口腔癌を早期にかつリアルタイムに診断する為に、うがい液による癌の前駆状態および口腔癌の検出法、血清miRNAによる口腔癌およびリンパ節転移診断、血液中を循環する癌細胞の分離についての技術開発を行い、特許化してきた。本研究ではこれらを社会実装するための多施設検証研究と、診断のみならず得られた結果の生物学的意義を知ることで治療展開を行うことを計画します。
|
研究実績の概要 |
本邦における口腔癌の発生率は増加傾向にある。前駆状態である口腔潜在的悪性疾患(OPMDs)が示されているにもかかわらず、口腔癌が早期に発見されることは少ない。さらに、治療後も口腔癌の時間軸(再発転移)によって癌の様態は変化している。本研究は口腔癌をリアルタイムモニタリングする為のバイオマーカーの確立と社会実装を目的としている。 ①うがい液によるOPMDs および口腔癌の検出法の多施設検証研究については、本技術に関する予備研究を終了し、国内特許出願を終了した(特願2021-029431)。さらに国際特許出願の準備中である。他施設での実証研究を行うため、九州大学と熊本大学から患者サンプルを収集するための準備を実施し、2022年度より本格的に患者サンプルを収集する予定である。 また、特許の開示がなされたことをうけ、この部分の内容について論文を国際雑誌に投稿した。 ②血清miRNA による口腔癌およびリンパ節転移診断法の多施設検証研究に関しては、特許取得済みであり、実証研究を行うため、九州大学と熊本大学から患者サンプルを収集するための準備を実施し、2022年度より本格的に患者サンプルを収集する予定である。 ③ 口腔癌特異的miRNA を用いた新規診断治療法(セラノティクス)の開発については、②で示したmiRNAの解析をナノポアシーケンサーを用いて解析することが予定されており、共同研究者の川野竜司が標的miRNAのナノポアシーケンサーを用いた検出について準備を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は多施設共同研究であり、患者サンプルの収集が必須となっている。コロナ感染拡大により、共同研究施設からのサンプル収集開始がやや遅れている。 また、ナノポアシーケンサーを用いた血清miRNAの検出を予定しているが、ナノポアシーケンサー研究の共同研究先の東京農工大との連携が直接対面での実施が必須であるため、やや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
コロナ感染拡大によって遅れていた研究計画は、徐々に対面での実施が再開できる見込みであるため、予定通り実施する方針である。患者サンプルの収集が遅れる可能性はあるが、最終年度にサンプル収集と解析を持ち越すことで、予定数の収集は可能であると考えられる。
|