研究課題/領域番号 |
21H03154
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
松尾 浩一郎 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (90507675)
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研究分担者 |
古屋 純一 昭和大学, 歯学部, 准教授 (10419715)
寺中 智 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (40510326)
大野 友久 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (40569563)
貴島 真佐子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 講師(非常勤) (40838091)
岩佐 康行 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (60551471)
金森 大輔 藤田医科大学, 医学部, 講師 (70586289)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 口腔機能 / 脳卒中 / 回復期 / リハビリテーション / 栄養 / 口腔機能管理 / 回復期リハビリテーション / 脳血管障害 / 口腔機能低下症 / 口腔健康管理 / 口腔衛生 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中患者は,発症急性期から回復期,維持期というステージを経る。各ステージにおいて,全身合併症の予防とQOL改善を目的とした口腔機能管理の重要性が明らかになってきた。歯科診療報酬においても,急性期における外科治療後の周術期口腔管理や,維持期における訪問歯科診療が評価されている。しかし,回復期における口腔機能管理の効果はまだ明らかになっていない。そこで,本研究では「脳卒中回復期における口腔機能管理システムの構築」を研究課題とし,歯科医療者による適切な口腔機能管理によって口腔問題と口腔機能が有意に改善するか多施設共同研究で定量的に評価していく。
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研究実績の概要 |
脳卒中患者は,発症急性期から回復期,維持期というステージを経るが,回復期における口腔機能管理の効果はまだ明らかになっていないため,本研究では,『脳卒中回復期における口腔機能管理システムの構築』を研究課題とした。歯科医療者による適切な口腔機能管理によって口腔問題と口腔機能が有意に改善するか多施設共同研究で定量的に評価することで,脳卒中回復期における歯科医療者による口腔機能管理の有用性を明らかにし,急性期から回復期を経て維持期まで続くシームレスな口腔機能管理システムの構築につなげる。 まず,課題1として「回復期リハ病棟における口腔機能管理の状況把握のための全国調査」を回復期リハビリテーション病棟協会の会員を対象に2021年に実施した。その結果, 319施設(26%)から回答が得られた。回答より,院内歯科がある施設の方が,訪問歯科対応の施設よりも,歯科治療延人数が有意に多く,歯科との連携による効果として,患者や病棟スタッフの口腔への意識の向上との回答が有意に多かった。 (田坂樹, 日髙玲奈, 岩佐康行, 古屋純一, 大野友久, 貴島真佐子, 金森大輔, 寺中智, 松尾浩一郎. 回復期リハビリテーション病棟における歯科との連携状況―自記式質問票による全国調査―. 老年歯科医学. 37:312-9. 2023. https://doi.org/10.11259/jsg.37.4_312) また,脳卒中患者の回復期リハ病棟入院時の口腔内の問題点および口腔機能管理による介入効果を明らかにするため,課題2.「回復期病棟入棟時の口腔環境の把握」,および課題3.「回復期口腔機能管理による効果の評価」として,6機関での共同研究を実施した。現在,データを収集中であり,2023年3月時点で272名のデータが登録された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
課題2,3における多機関でのデータ採取に関して,定期的なミーティングを開催することで,各施設のデータ取得状況を把握し,情報共有することで,想定通りの研究進捗となっている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年10月を目処に多機関におけるデータ取得を行い,年度後半で学会発表,論文公表など成果発表の準備を進めていく。
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