研究課題/領域番号 |
21H03189
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
欅田 尚樹 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (90178020)
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研究分担者 |
吉田 安宏 産業医科大学, 医学部, 准教授 (10309958)
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研究期間 (年度) |
2021 – 2023
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2023年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 加熱式タバコ / 健康影響 / 動物曝露実験 / 有害性物質 / FCTC / 動物実験 / 曝露 |
研究開始時の研究の概要 |
喫煙は最大の健康阻害要因であり,能動喫煙により年間約13万人,受動喫煙により1.5万人が死亡していると報告されている。2005年にWHO たばこ規制枠組み条約が発効し,タバコ対策が推進されているが,国内の対応は非常に遅れている。 国内で販売が拡大している加熱式タバコは,いかにもリスクが少ないイメージを定着させ,販売を拡大してきている。我々の調査でも,すでに喫煙者のシェアの30数%を占めるように急激に利用が拡大している。 本研究は新型タバコのリスクは低減されているかを解明するために,有害成分の分析とともに,動物実験から新型タバコの有害性を究明し,健康障害を予防することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究課題では、昨年度までに先ず肺炎症モデルの陽性対照群の作成のため、抗がん剤としても使用されており、肺での炎症を惹起することで汎用されているブレオマイシン肺炎症モデルを構築した。気管内投与後3日目に、肺胞洗浄液中に炎症性サイトカインが分泌され、好中球がリクールートされていることを確認した。このシステムを応用し、タバコ由来抽出物質[一般的に使用されている3R4F Research CigaretteのDMSO抽出物(1%、バブル法にて調製)]の肺炎症モデルの構築を試み、解析を行ってきた。本年度は再現性をもって胚の炎症を誘導することが確認され、加えて脾臓細胞の分裂促進剤(コンカナバリンA)に対する反応が、タバコ由来抽出物質投与群で亢進していることを発見した。 続いて、投与経路を鼻部投与に変えたモデルマウスの構築を試みた。3R4F抽出物を50μg/shot/マウスで、3回または5回連続(インターバル24時間)で投与した。両投与群のマウスで、有意に肺での炎症細胞が対照群に比べ増加していた。特にF4/80陽性細胞(マクロファージのマーカー)の割合が増加していた。詳細な検討を現在行っている段階である。 このように、新しい投与経路によっても、タバコ由来抽出物質の生態影響を評価できる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない
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