研究課題/領域番号 |
21H03209
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
藤原 佳典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 副所長 (50332367)
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研究分担者 |
村山 洋史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (00565137)
桜井 良太 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00749856)
石橋 智昭 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団, ダイヤ高齢社会研究財団(研究部), 主席研究員 (10407108)
大須賀 洋祐 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 副部長 (10741986)
渡辺 修一郎 桜美林大学, 健康福祉学群, 教授 (20230964)
藤田 幸司 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40463806)
阿部 巧 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50828283)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 高齢者就業 / 労働災害 / 産業衛生 / シルバー人材センター / 労働安全 |
研究開始時の研究の概要 |
高年齢者の就業は多面的効果が期待されるが、労災発生率の高さが指摘されている。高年齢就業者の労災は、様々な分野の境界領域に位置するためか、先行研究が極めて乏しく、就業状況・環境の側面や加齢に伴う心身機能の変化を学際的に評価した統合的知見が求められる。 本研究は、シルバー人材センター会員を対象に、事故の実態・要因を解明した上で、高年齢就業者が安全に働くためのプログラムを提示することを目的とする。 具体的には、既存データの二次解析を行うとともに、高年齢就業者の新規コホートを立ち上げ、二年間の追跡調査を行う。また、一部対象者へのフォーカスグループインタビューを行い、量的調査の補完となる情報を入手する。
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研究実績の概要 |
本研究では、シルバー人材センターの会員を対象とする郵送調査によって、就業に関連した事故の実態・要因を解明することで高年齢就業者が安全に働くためツールを作成し提示することを目的とする。 2022年度には、前年度に郵送で行った安全就業に向けた実態調査(シルバーコホート調査)で対象とした都内7か所のシルバー人材センターのうち、追跡調査への協力が得られた2か所に対して、①事故・ヒヤリハット調査と②フォローアップの安全就業に向けた実態調査をそれぞれ郵送にて実施した。事故・ヒヤリハット調査の内容は、就業中や就業途上における、事故やヒヤリハット発生時の状況(日時、場所、作業状況、事故やヒヤリハットの内容)、フォローアップの実態調査の内容は過去1年の就業状況(頻度、時間、業務内容)、事故・ヒヤリハットの発生有無と発生状況、就業負担感、安全対策等であった。これらの結果はシルバーコホートとしてデータベース化が完了している。また、分担者らが中心となり、フォーカスグループインタビューを実施した。インタビュー内容は録音しており、量的データを補完するべく、次年度に内容分析を行えるように、音声データのテキスト化も実施した。 また本年度は、2021年度の実態調査で得られたデータを使った横断分析を実施した。これらの研究成果については、2022年度の「日本公衆衛生学会総会」で2件、「日本応用老年学会大会」で1件のポスター発表を行っており、Geriatrics and Gerontology Internationalにて1報の論文発表をすでに行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度から2022年度に実施を予定していた調査は全て完了しており、現在のところ順調に研究を進展させることができている。当初の計画に則って、過年度に実施した調査で得られたデータを連結して経時的な分析を実施し、更なる研究の発展に尽力する。
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今後の研究の推進方策 |
過年度までに収集した、(1)重篤事故発生に関する専門職へのフォーカスグループインタビュー調査と、(2)都内の一部シルバー人材センター会員を対象としたシルバーコホート調査の2つの調査で得られたデータを整理し、定性的および定量的な分析を行っていく。 インタビューデータを用いた定性的な分析では、高年齢就業者に起こりがちな事故やヒヤリハットの状況や、必要な支援のあり方等について検討する。2021年度および2022年度に一部の都内シルバー人材センターの会員に実施したシルバーコホート調査の縦断データを用いた定量的な分析では、事故発生と関連する要因について前向きに検討する。 以上、過年度までに収集したデータの分析により得られた知見を集約し、シルバー人材センターで就業する高齢者が、安全・安心に仕事に従事するためのチェックリスト等を盛り込んだ手引き(安全就業に向けた手引き)の作成を目指す。手引きはシルバー人材センターの会員へ配布し、安全就業のためのツールとして、普及・啓発に努めていくことを想定する。シルバー人材センターで働いている会員の実態に即して作成したこのチェックリストを有効活用して、高年齢就業者が安全・健康管理を行うために活用してもらうことを目指す。
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