研究課題/領域番号 |
21H03236
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 三重大学 (2023) 兵庫県立大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
角甲 純 三重大学, 医学系研究科, 教授 (90751438)
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研究分担者 |
菅野 雄介 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 講師 (00813403)
梶原 弘平 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (10437626)
小林 成光 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 講師 (10751414)
中野 貴美子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (80842161)
松田 能宣 独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター, その他部局等, その他 (40505666)
島津 太一 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (00466202)
清水 陽一 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 講師 (50791935)
堀 芽久美 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (20735732)
鈴木 美穂 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (70645712)
新野 真理子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 研究員 (90760869)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | EBP / 症状緩和 / 終末期がん / 呼吸困難 / 系統的文献レビュー / がん / 看護 / 看護支援 / エビデンス / 実装研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、終末期がん患者およびその家族に対して提供されている支援の実態を明らかにするために、2021年度は、看護支援の抽出を目指した系統的文献レビューを行う。抽出された看護支援は、終末期がん患者およびその家族に対して適用可能な看護実践を精選し、質問紙を作成する。2022年度は、作成した質問紙を用いた調査を行う。2023~2024年度には、協力が得られた施設の緩和ケア病棟をモデル施設として、特に臨床での適用可能性が高く、かつ、効果の期待できる支援を選択し、普及実装研究の方法論確立を目指したパイロットテストを行う。なお、本研究で得られた結果は、適宜、紙面報告していく。
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研究実績の概要 |
本研究はSTEP1~3で構成され、STEP1ではがん患者が体験する症状と介護者が体験する介護負担について系統的文献レビューを行い、看護支援を抽出する。STEP2では、STEP1で得た看護支援から終末期がん患者およびその介護者での適用可能性を検討し、看護支援の実施状況を尋ねる質問紙を作成する。STEP3では、緩和ケア病棟の看護師を対象に質問紙調査を行う。2021年度はSTEP1として、系統的文献レビューを計画した。 具体的には、がん患者が体験する7症状(疼痛、呼吸困難、悪心・嘔吐、便秘、せん妄、倦怠感、皮膚障害)と介護負担、全8テーマに対して研究報告されている看護支援について、系統的に文献検索し、体系的にまとめることを目標とした。なお、文献検索の際のキーワード設定では、図書館司書の協力のもと検索式を作成していただいた。キーワード確定後、医学中央雑誌、PubMed、CINHAL、CENTRALのデータベースを利用して、文献検索を行った。2021年度は、文献検索後に選定基準に沿って一次スクリーニングを開始するところまで至った。 加えて、STEP1の系統的レビューを実施するに先立ち、プロトコール論文を執筆した。なお、新型コロナウイルス感染症による影響で、査読者・編集者の活動制限があることが投稿先より連絡があった。2021年度では、査読を受け修正投稿をするところで留まった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画当初、STEP1の系統的文献レビューのうち、二次スクリーニングの実施に至ることを目標としていた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、図書館司書の方の活度に制限がかかり、各データベースにおけるキーワードの確定までに時間を要した(納品8月目標が翌年の1月となった)。そのため、一次スクリーニングを開始する時期が遅れてしまった。結果として、2021年度の進捗としては、8テーマ全てが一次スクリーニングの開始段階に留まった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度については、まず、全8テーマにおける系統的文献レビューの終了を目標とする。系統的文献レビュー終了後、抽出された看護支援について、研究班内で終末期がん患者および家族介護者への支援の適用可能性について検討する。終了次第、各テーマ(小班)毎に結果をまとめ、論文の執筆を行い、投稿を目指す。 次に、査読中のプロトコール論文の採択、報告を目指す。 最後に、STEP3の質問紙調査の実施を目指し、質問紙案を作成する。なお、質問紙調査は、全国の緩和ケア病棟診療加算届出のされている施設を対象に、調査を行う予定である。質問紙調査に先立ち、研究倫理委員会の承認を得る。ここまでを、2022年度の研究実施目標とする。
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