研究課題/領域番号 |
21H03283
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター (2022-2023) 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2021) |
研究代表者 |
大須賀 洋祐 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 副部長 (10741986)
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研究分担者 |
平野 浩彦 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (10271561)
岡村 毅 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (10463845)
大渕 修一 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50265740)
藤原 佳典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50332367)
本川 佳子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60782026)
大田 崇央 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60888329)
粟田 主一 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (90232082)
金 憲経 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (20282345)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2023年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | フレイル / 通いの場 / 包括プログラム / デジタルヘルス / 包括的プログラム / 介入 / 運動 / 栄養 / 口腔 / 心理 / 社会 / ランダム化比較試験 |
研究開始時の研究の概要 |
通いの場とは、高齢者が“日常的に”“身近な場所で”“近隣の住民と交流しながら”“主体的に”フレイル対策を講じる地域の重要拠点である。国は、通いの場を拡充する方針を示しているが、現在の取り組みが、真にフレイル対策に資するのか、疑問視する意見が多く、新たな具体策の創出とその学術的な検証が求められている。本研究は、通いの場の機能強化を図るべく、通いの場を拠点とする包括的フレイル解消プログラム(以下、包括的プログラム)を新たに開発し、その有効性をランダム化比較試験(randomized controlled trial: RCT)により検証することを目的とする。
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研究実績の概要 |
令和4年度は、令和3年度に実施した予備試験の成果をまとめた。また、国立長寿医療研究センターが開発した「通いの場アプリ」を利用して、デジタルヘルステクノロジーによるアドヒアランスの強化を目的に、包括的プログラムの一部変更・修正した上で、本試験の研究計画を研究倫理審査委員会へ申請した。さらに、フレイルの経過観察に使用するサロゲートマーカーを決定するために、Neuroscience Research Australiaを訪問し、フレイルのデジタルバイオマーカーの臨床的妥当性について検討した。 1)予備試験の成果:予備試験は、単群前後比較デザインとした。研究参加者は、基本チェックリストによってフレイルまたはプレフレイルに該当した者とした。介入内容は、週1回、全12回の講座で構成され運動、栄養口腔、社会心理プログラムとした。適格性を満たした18名が研究に組み入れられ、脱落者2名を除く、16名の実施可能性と潜在的有効性について解析をおこなった。プログラムへの参加率は94.8%であった。介入前は、フレイル7名(43.8%)、プレフレイル9名(56.3%)であったが、介入後はフレイル4名(25.0%)、プレフレイル8名(50.0%)、ロバスト4名(25.0%)となった。 2)本試験の進捗:包括的プログラムに「通いの場アプリ」を付加したプログラムを新たに考案した。当初、本試験のデザインは、ランダム化並行群間比較試験としたものの、研究倫理審査委員会からランダム化デザインの承認が得られず、単群前後比較デザインに修正した。現在再審査中である。 3)本試験で評価するフレイルのデジタルバイオマーカー:UK biobankに保管された約1万名分の加速度データを利用し、フレイルの判定能を探索的に解析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
倫理審査委員会に本試験の承認を得るための手続きに想定以上の時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
研究倫理審査委員会の指摘事項に対し、適切かつ迅速に修正・回答する。フレイル・プレフレイル高齢者を抽出するための大規模なスクリーニングはすでに完了しているため、研究倫理審査委員会の承認が得られ次第、本試験の研究参加者の募集を速やかに開始する。また予算的・時間的制約を考慮し、介入期間は12週間とする。また、令和4年度に採択された国際共同研究強化(A)と連携し、フレイルのデジタルバイオマーカーの臨床的妥当性を強化するためのデータ収集についても本研究課題と並行して実施する予定である。
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