研究課題/領域番号 |
21H03302
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 明良 京都大学, 医学研究科, 講師 (50762134)
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研究分担者 |
黒木 裕士 京都大学, 医学研究科, 教授 (20170110)
西谷 江平 京都大学, 医学研究科, 助教 (70782407)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | 変形性関節症 / 理学療法 / リハビリテーション / ラット / 関節軟骨 / 細胞移植 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで、理学療法介入は変形性膝関節症(Knee osteoarthritis:以下、膝OA)治療の第一選択肢として挙げられてきた。しかしながら、膝OA病態へ及ぼす効果は不明なままである。これを解決するために、本研究では申請者らが開発した非外科的局所膝関節軟骨圧迫損傷モデルラットに対して様々な理学療法介入効果を検証し、その作用メカニズムを解明する。本研究により、一次性膝OA発症の要因となる圧迫損傷後の膝関節軟骨に対する理学療法介入のエビデンスを提供することができ、一次性膝OA予防・防止法を開発するための基盤となる成果が得られる。
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研究成果の概要 |
これまで、理学療法介入は変形性膝関節症(膝OA)治療の第一選択肢として挙げられてきた。しかしながら、膝OA病態へ及ぼす効果は不明なままである。本研究では申請者らが開発した非外科的局所膝関節軟骨圧迫損傷モデルラットに対して自発走行運動効果を検証した。その結果、圧迫損傷後の自発走行運動介入は、関節軟骨変性を抑制しないが、助長もしないことが示唆された。また、運動介入と細胞移植治療の併用効果を検討する探索的な実験として、間葉系幹細胞の関節内移植実験を実施した。その結果、細胞移植治療は関節軟骨変性を有意に抑制することが明らかとなった。今後、運動介入と細胞移植治療との相乗効果検証が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非外科的局所膝関節軟骨圧迫損傷モデルの長期的な病態について解析することで、膝OAの発症・進行機序の理解につながり、理学療法介入の標的候補分子を探索できる。本モデル動物がヒトで観察されるような長期的な膝OA発症表現型を呈するユニークなモデルと成り得ることを示唆したことは、これまで解明されていない早期膝OAの病態解明の強力なツールとなることが期待され、その学術的意義は高い。さらに、2,500万人を超えるとされる膝OA患者の発症予防・遅延を実現する手段としての細胞移植治療効果を示したことは、社会的および経済的な意義が高いと言える。
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