研究課題/領域番号 |
21H03308
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小金丸 聡子 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (40579059)
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研究分担者 |
高橋 俊光 獨協医科大学, 医学部, 助教 (00250704)
野嶌 一平 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (20646286)
松橋 眞生 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (40456885)
植木 美乃 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40467478)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
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キーワード | 神経ネットワーク / クローズドループ / 神経可塑性 / 脳活動 / BMI / リハビリテーション / 運動障害 / 非侵襲的脳刺激 / ブレインマシーンインターフェイス / クローズドループ刺激 / 連関 / 脳 / 身体 / 機能障害 |
研究開始時の研究の概要 |
動作意図を検知し、動作に関連する脳領域および末梢神経・筋連関刺激を行う、世界初のクローズドループ式脳・末梢神経筋刺激法を開発する。研究目的を達成するため、研究代表者を中心に、1)健常者における検討 、2)患者における検討、3)脳の機能的ネットワーク解析と3次元動作解析の組み合わせによる脳・身体活動連関強度の変化を検討する。本研究計画はリハビリテーション治療を飛躍的に効率化させる画期的手法を生み出すと同時に、機能回復基盤の脳可塑性と脳・身体活動連関の変化を解明し、神経科学的理解に貢献する。また本研究は高齢化社会を迎え障害者数が増加の一途をたどる本邦ならびに世界中の障害者の福利となるであろう。
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研究実績の概要 |
従来、中枢神経疾患による運動機能障害に関して、臨床ではリハビリテーション治療による反復運動課題、末梢神経筋刺激など末梢神経・筋出力を中心に治療が行われてきた。一方、損傷脳自体への脳刺激による機能回復の報告もあるが、出力先の末梢神経筋との連関については不明であり、効果も一様ではなかった。機能回復には、運動意図より開始される脳神経ネットワーク活動と脊髄・末梢神経での神経伝達、及び効果器である筋が連関し、神経可塑性が誘導される必要がある。よって、今回、動作意図を検知すると同時に、動作に関連する脳領域および末梢神経・筋連関刺激を行う、クローズドループ式脳・末梢神経筋刺激法を着想し、開発に着手した。 しかしながら、コロナ禍の影響により、システム開発が遅れるとともに、健常者の実験を進めることができていない。ただ、BMIに用いる脳情報として、健常者および患者にて、嚥下時の脳活動(Event related desynchronization, ERD)を記録することができ、報告した。また介入前後の新たな評価項目として、主観的関節位置覚と運動能力の偏りについて健常者で検討した。ジャンプ着地時の膝関節の位置異常は主観的関節位置覚の異常と相関することを報告した。来年度は、嚥下時のERDなどを含めたBMI型クローズドループ式複合刺激システムを完成させ、少数の健常者において、クローズドループ式複合刺激刺激を行い、M1における皮質脊髄路の興奮性および運動評価および主観的固有感覚の評価を行う。また同時に刺激強度等、至適パラメータを検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍のため、システム開発が遅れており、かつ所属施設への部外者立入禁止により健常者の実験が進んでおらず、予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は、BMI型クローズドループ式複合刺激システムを完成させ、健常者において、クローズドループ式複合刺激刺激を行い、M1における皮質脊髄路の興奮性および運動評価を行う。また同時に刺激強度等、至適パラメータを検討する。
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