研究課題/領域番号 |
21H03348
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
池上 剛 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 主任研究員 (20588660)
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研究分担者 |
中本 浩揮 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 准教授 (10423732)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2022年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 運動制御 / 運動学習 / 運動伝染 / 他者動作 / トレーニングシステム / 投球動作 / 観察学習 / 運動観察 |
研究開始時の研究の概要 |
代表者と分担者は、他者の動作(他者動作)を見ることによって、自己の動作(自己動作)が受ける無意識的な影響について調べてきた。そして、近年、観察者に与える他者動作の情報(目標・意図)を上手く操作することによって、観察者の動作が変化する方向を自在に操作することに成功した。本提案は、これらの成果をさらに発展させ、以下の2つの課題を遂行する。1)観察者の動作を定量的に操作する手法を開発する。2)その手法を利用した、動作観察を介した運動トレーニングシステムを開発する。
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研究成果の概要 |
動作をいくら繰り返し練習しても上級者になれる人はごく僅かで、多くの人は学習の頭打ちを経験する。ヒトの運動学習能力を最大限発揮し、頭打ちを突破させるための鍵は、無意識的な動作の変化を誘導することである。そこで、本研究は、運動伝染を介して学習者の動作を無意識的に操作するという新しい手法の開発を目指した。運動伝染とは「他者動作の観察によって、自己動作が無意識的な影響を受ける現象」である。申請者は、運動伝染によって学習者の動作を目標の状態へ誘導し、その動作を繰り返すことによって無意識的なプロセスだけで獲得された運動記憶が定着すると考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本トレーニングシステムの開発は、野球・サッカー・テニスなど様々なスポーツの競技レベルの向上を可能にし、スポーツ業界にとって高い市場価値を提供する可能性がある。また、将来的に、運動機能障害を抱える患者(例えば、脳卒中患者)にとって、従来のリハビリでは達成できなかったレベルにまでQOLを引き上げる新技術になる可能性がある。よって、超高齢化社会を迎える我が国において、健康・医療・社会福祉の点においても重要な新技術として広く活用される可能性があり、大きな社会的意義をもつ。
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