研究課題/領域番号 |
21H03367
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
|
研究分担者 |
近藤 嘉高 早稲田大学, 人間科学学術院, 講師(任期付) (20507397)
石神 昭人 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 副所長 (50270658)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
|
キーワード | 肥満症 / NASH / siRNA / 炎症 / MASH / 脂肪肝 / 老化 / ゲノム編集 / カロリー制限 / インスリンシグナル / 老化関連疾患 / 肥満 / 食餌 / 栄養 / DNA修復 / がん / 代謝 / 発がん / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
老化は発がんの主要な危険因子となっている。我々は、糖や脂質代謝の調節に重要なインスリンシグナル系に存在する分子が、老化や腫瘍発生の制御に重要な役割を持つことを明らかにしてきた。本研究ではインスリンシグナル系によって制御される細胞内シグナル伝達系に着目し、老化および発がんの制御機構について分子レベルでの解明を目指す。さらに、DNA損傷応答の制御にもこのシグナル系の関与が示唆されていることから、DNAの二本鎖が切断された際の修復時におけるインスリンシグナル系分子の役割を、ゲノム編集技術を応用した解析法をもちいて明らかにする。
|
研究成果の概要 |
老化は様々な疾患の危険因子となっている。そのため、老化を遅らせる介入方法の検討がこれまで様々に行われてきた。その中でも、食事制限と運動は一部共通したメカニズムで抗老化作用を発揮すると考えられている。本研究では、その作用に重要と示唆されるWD repeat protein 6 (WDR6)の遺伝子改変動物を用いた研究と、siRNAによる肝臓特異的な機能阻害が、それぞれ肥満症モデルマウス、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の病態にどのような影響が見られるかを中心に解析した。その結果、いずれの動物モデルにおいてもWDR6の機能阻害が病態進行を抑制することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
WDR6は全身性に発現しているが、その機能はまだあまり解明されていない。本研究成果により、肥満症やNASHが誘導される際には、その病態進行を促進する可能性があり、そのためWDR6の機能を阻害することで病態進行を抑制することが可能であることが示唆された。これらの結果は、WDR6を標的とした肥満症およびNASHに対する新たな治療薬の開発が可能であることを示唆している。
|