研究課題/領域番号 |
21H03380
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
田村 好史 順天堂大学, 国際教養学部, 教授 (80420834)
|
研究分担者 |
筧 佐織 順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任助教 (00450560)
田端 宏樹 順天堂大学, 大学院医学研究科, 博士研究員 (50876886)
小西 清貴 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (90323609)
加賀 英義 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90814757)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
|
キーワード | 脳インスリン抵抗性 / インスリン抵抗性 / 2型糖尿病 / 視床下部 |
研究開始時の研究の概要 |
最近になって通常の食事指導や運動指導による我が国のメタボリックシンドロームに対する介入効果は体重で僅か2%減少にとどまり、血圧 ・血糖 ・脂質いずれも有意に改善しないという報告がなされた(JAMA Internal Medicine, 2020)。そのため、ヒトにおける食欲制御メカニズム、体重減少とは独立した血圧・血糖・脂質改善機序などを解明し、その機序に基づいた新たな介入法を確立する必要がある。本申請では研究代表者らが世界で初めて確立したfMRIによるヒト視床下部神経核活動の評価法を活かして、新規に脳インスリン抵抗性を定義し、食欲や代謝障害に対する脳インスリン抵抗性の意義を明らかとする。
|
研究実績の概要 |
近年の動物実験では視床下部におけるインスリン抵抗性(脳インスリン抵抗性)があると食欲をコントロールできず体重が増加するばかりか、体重変化とは独立して血糖上昇が生じることが明らかとなっている。そのため、脳インスリン抵抗性の解除こそがこれらの問題を包括的に解決する手段となる可能性があるがヒトにおけるインスリン抵抗性の意義はほとんど明らかでない。そこで本研究では、健常者及び2型糖尿病患者を対象とした視床下部核レベルの脳インスリン感受性の定義とその意義を検証することを目的とした。本研究では、検査前日21時から絶食とし以下の検査を行う。体脂肪量の測定、1H-MRS法による前脛骨筋・ヒラメ筋・肝臓における細胞内脂質の定量、MRIによる腹腔内脂肪・皮下脂肪量の定量を行う。FMD法により血管内皮機能を計測する。その後、人工膵臓室にて使い捨て生検針を用いて筋生検及び脂肪生検を行う。筋生検終了後、安定同位体[6,6-2H2]glucoseを用いた2ステップ高インスリン正常血糖ク30ランプ検査(インスリン注入速度10mU/m2/min、20mU/m2/min)により、肝臓、骨格筋、脂肪組織のインスリン抵抗性を判定する。視床下部fMRIについては、別日に前日21時より絶食として翌朝空腹時に測定を行う。安静時において撮像後、経鼻的にインスリン(40mU)を噴霧により投与する。その後60分連続的に撮像を行うことにより視床下部における神経核レベルでの活性の変化を検出する。神経核は、安静時の機能的接続性に基づいて識別する。2023年度では、健常者及び2型糖尿病患者の測定結果の解析を中心に行っている。この結果、幾つかの神経核の活性について2型糖尿病患者と非2型糖尿病患者の間で、有意な差を認めており、それが血糖値コントロールレベルと関連することが明らかとなり、現在論文投稿を進めている。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|