研究課題/領域番号 |
21H03388
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
三澤 拓馬 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 研究員 (20880694)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 自然リンパ球(ILC) / 絶食 / 脂肪酸 / ケトン体 / 免疫系 / 肝臓 / 脂肪酸輸送 / 小腸 / 脂肪分解 / 脂肪合成 / リンパ球 |
研究開始時の研究の概要 |
脂肪の蓄積を抑えることと、脂肪の分解を促すことは、肥満を防ぐ上で有効なアプローチである。脂肪の蓄積に対する免疫系の関与については多くのことが明らかとなってきた一方で、免疫系が脂肪の分解に与える影響については未解明な部分が多く残されている。本研究では、先天的に特定の免疫細胞を欠損する複数の遺伝子改変マウスを用いて、免疫系が脂肪分解制御機構において果たす役割を明らかにしていく。
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研究成果の概要 |
脂肪分解制御における免疫系の役割に着目し研究を進めたが、脂肪組織の種類に応じて表現系が異なり統一した見解が得られなかった。ケトン体とは絶食時に糖質の代替エネルギーとして合成される代謝産物である。その後行った解析を通じて、免疫系の中でも自然リンパ球と呼ばれる免疫細胞の一群がケトン体の合成制御に密接に関与することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初の予定にはなかった方向に研究が進展したものの、免疫系がケトン体の合成制御において重要な役割を担うことが明らかとなった。これは代謝系と免疫系の関係に新たな視点をもたらす重要な発見だと言える。ケトン体は糖質の代替エネルギーとして機能するだけでなく、感染防御応答の活性化や高次脳機能の向上など人体にとって有益な生理機能を数多く発揮するため、今後の研究により得られる知見は幅広い分野への応用が期待できる。
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