研究課題/領域番号 |
21H03497
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐藤 理史 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30205918)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 自然言語処理 / 発話文 / 表現文型 / 口調エンコーダ / 口調ベクトル / 話者推定 / 発話文生成 / 発話生成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、話者の人物像を感じさせる発話文(会話を構成する文)を生成する機構を実現する。発話文は、特に文末表現において、地の文より多くのバリエーションが存在し、その部分に話者の特徴や個性、態度が顕著に現れる。本研究では、主に小説の会話文を対象に、次の3点を行う。(1) 文末表現の形式を表現文型として捉え、これを整理した辞書 (表現文型辞書) を作成する。(2) 表現文型辞書を利用した発話文生成機構を実現する。(3) 与えられた発話文の表現文型を同定する発話文解析機構を実現する。
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研究成果の概要 |
ある発話意図を表すのにどのような文末形式が可能かを記述した『発話文表現文型辞書』を作成するともに、任意の発話をそのスタイル・口調の特徴を表現したベクトル(口調ベクトル)に変換する口調エンコーダを実現した。口調エンコーダを利用して特定の話者(キャラクタ)の少数のセリフからその話者の代表口調ベクトルを作成し、これを用いて複数の発話候補の中からその話者らしい発話を選択したり、小説の発話の話者を自動推定したりすることが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、日本語発話のスタイル・口調をベクトル化することに成功し、それにより、生成と解析の両側面において、新たな技術を提供した点にある。発話生成という側面では、発話のスタイル・口調を制御する(特定の話者のスタイル・口調を模倣する)ことが可能となった。この技術は対話エージェントなどで個性を持ったエージェントの実装等に利用できる。解析という側面では、小説内の発話の話者推定に対して口調に基づく話者推定という新しい方法を提供した。
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