研究課題/領域番号 |
21H03600
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
岩淵 邦芳 金沢医科大学, 医学部, 教授 (10232696)
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研究分担者 |
逆井 良 金沢医科大学, 医学部, 講師 (10549950)
松井 理 金沢医科大学, 医学部, 助教 (60288272)
砂谷 優実 金沢医科大学, 医学部, 講師 (70581057)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | アポトーシス |
研究開始時の研究の概要 |
アポトーシス細胞の細胞膜表層に断片化されたクロマチンが露出することは、1994年に示されているが、露出の分子機構は不明である。アポトーシス細胞表層のクロマチンには補体C1qが結合し、食細胞によるアポトーシス細胞の貪食を助ける。アポトーシス細胞の速やかな貪食・除去は、自己免疫疾患を防ぐうえで極めて重要である。本研究では、アポトーシス細胞膜表層へのクロマチン露出のメカニズムを明らかにする。
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研究実績の概要 |
アポトーシス細胞の細胞膜表層に断片化されたヌクレオソームが露出することは、1994年に示されているが、露出の分子機構は不明である。細胞表層のヌクレオソームも含めて、アポトーシス細胞表層には補体C1qが結合する分子が複数存在し、アポトーシス細胞表層へのC1q結合は、食細胞(Phagocyte)によるアポトーシス細胞の貪食を助ける。アポトーシス細胞の速やかな貪食除去は、自己免疫疾患を防ぐうえで極めて重要である。研究代表者は、DNA二重鎖切断修復タンパク質である53BP1が、アポトーシス細胞においてカスパーゼ依存性に切断されるもののC末断片が残存すること、53BP1欠損細胞ではアポトーシス細胞表層へのヌクレオソーム露出が減少することを見出した。本研究は、アポトーシスにおける53BP1の役割を明らかにすることを目的とする。 昨年度より、53BP1C末断片と結合するタンパク質Xのコンディショナルノックアウトマウスの作成を始めた。現在、X遺伝子の一部を挟むようにloxP配列を組み込んだノックインマウス(X-loxPマウス)が生まれてきており、候補マウスのスクリーニングを行っている。また、リンパ球特異的にCreリコンビナーゼを発現するマウス(Cre-リンパ球マウス)を既に入手した。今後はX-loxPマウスとCre-リンパ球マウスを交配させ、タンパク質X欠損リンパ球を作製し、昨年度Jurkat細胞株を用いて得られたのと同様に、タンパク質X欠損リンパ球においても、アポトーシス誘導時の細胞表層へのクロマチン露出が減少することを確認する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コンディショナルノックアウトマウスの作製が順調である。
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今後の研究の推進方策 |
今後はX-loxPマウスとCre-リンパ球マウスを交配させ、タンパク質X欠損リンパ球を作製する。
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