研究課題/領域番号 |
21H03695
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
後藤 寛 横浜市立大学, 国際教養学部(都市学系), 准教授 (40333710)
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研究分担者 |
黒田 賢治 国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 助教 (00725161)
加藤 博 一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (10134636)
臼杵 陽 日本女子大学, 文学部, 教授 (40203525)
三沢 伸生 東洋大学, 社会学部, 教授 (80328640)
熊倉 和歌子 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (80613570)
上山 一 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (80626226)
勝沼 聡 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (90593202)
白鳥 圭志 東北学院大学, 経済学部, 教授 (70337187)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | エジプト / 戦間期 / スエズ運河 / アレクサンドリア / カイロ / 横浜正金銀行 / インド洋航路 / 外国為替 / 貿易 / リン鉱石 / タバコ / 横浜 / 国際交易 / 地理情報システム / 鉄道 / アレキサンドリア / 水運 |
研究開始時の研究の概要 |
戦間期の国際交易をアレクサンドリアをハブとした物流・人流およびインド洋航路を通した横浜/日本との交易を軸にとらえ直し、グローバルヒストリー研究に立脚した新しい地域研究の視座として戦間期の日本と中東・地中海の関係を明らかにすることを目指す。それとともに、史資料の整理とビジュアル化の新しい方法としてGIS技術を時空間情報の整理・検索・表示に拡張・特化させた「ヒストリカル・デジタルグローブ」と名付けるデータベースを構築し、そこに情報を集約することでデジタルアーカイブの新機軸を目指す。
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研究実績の概要 |
日本エジプト貿易の多様な側面がみえてきたことから、アレクサンドリアよりはスエズ運河の存在にウエイトを置き、分担者の陣容を厚くし日本の海外進出対象としての中東地域の理解を進めた。 従来東アジアに向けた植民地政策および欧米との取引の視点のみで語られてきた横浜正金銀行において南アジア、西アジア地域での活動を再評価し、横浜正金銀行の組織の中では頭取席決済のウエイトが高い運営が主流の中で、ロンドン支店傘下のアレクサンドリア支店として当初は駐ヨーロッパ視点での運営がなされたが最末期になりアレクサンドリア支店としての独立を果たしたこと、また横浜正金銀行の国際決済業務の世界的な広がりの中でアレクサンドリア支店の担当はエジプト周辺のごく限られた範囲であったことが確認できた。今後さらに取引内容を読み込むことで横浜正金銀行を通した戦間期日本の世界戦略の一端がみえると考えられる。第2次世界大戦勃発直前に急速にしぼむまでの日本ーエジプト貿易の内容、実態を明らかにし、日本エジプト双方にとって貿易の重要性を再確認した。 あわせてスエズ運河通過交通の再解釈に力を入れ、貨物についてはエジプト政府統計のデジタル化の推進、旅客輸送については定期航路の解明を通してスエズ運河をハブにイギリス、北ヨーロッパ諸国から地中海縦貫、紅海経由インド洋を経由し東アジア(日本の視野からは横浜、神戸からのインド洋航路)、オセアニア、アフリカ東岸に分岐する交通網の全体把握を進めた。定期航空便ネットワークが確立する直前の時期であり、東西交易のハブとしてのスエズ運河の存在感が歴史上もっとも高まった時期であり、当時のスエズ運河ひいてはエジプトの国際社会の中での存在感を再確認した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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