研究課題/領域番号 |
21H03772
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
外山 勝彦 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (70217561)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 法情報処理 / 法令翻訳 / 法制執務 / リーガルテック / 機械翻訳 / 自然言語処理 / 差分翻訳 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,社会のグローバル化に伴い必要な日本法に関する情報を迅速・網羅的かつ国際的に発信するための手法の開発と基盤の構築を行う.特に,法令改正に伴う英訳法令の修正を支援する機械翻訳技術の開発を推進し,法令の改正部分に対する英訳だけを修正し,非改正部分に対する英訳は可能な限り旧訳を用いるために,翻訳メモリを用いた統計的機械翻訳とニューラル機械翻訳を融合したハイブリッド機械翻訳手法を開発する.また,日英対訳や改正前後,上位下位など法令間の種々の関係の記述手法を設計し,日英対訳法令リンクト・オープン・データベースの構築を推進することにより,高度な検索や知識獲得に対応できるようにする.
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研究成果の概要 |
本研究は,社会のグローバル化に伴い必要な日本法に関する情報を迅速かつ国際的に発信するために,法令改正に伴う英訳法令の修正を支援する機械翻訳技術の開発を目的とする.その際,旧条文の改正部分に対する英訳だけを修正し,非改正部分に対する英訳は可能な限り修正しないで旧訳を用いるという訳文の変更極小性を要求する. そのために,①新旧対照・日英対訳条文コーパスの構築,②変更極小性の自動評価指標の設計,③新訳文の生成時に旧訳文中の表現をコピーできるニューラル機械翻訳手法を開発した.実験の結果,提案手法は変更極小性について高い性能を示すことと,流暢性・妥当性について従来手法に匹敵することを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会のグローバル化に伴い,わが国の法情報の国際的発信が国内外から求められている.しかし,法令の新規制定や改正に対する英訳作業の遅れや訳語の一貫性の不徹底などの課題がある.本研究は,法令の一部改正に伴う英訳修正を支援する機械翻訳手法を開発し,英訳作業の効率化・高精度化に貢献した.また,訳文の妥当性と流暢性だけでなく,訳文の変更極小性も訳文の評価として新たに要求することにより,一過性の翻訳だけでなく,原文の修正に対して動的・継続的に対応する機械翻訳技術の開発という研究課題を新たに設定し,それに対応するためのコピー機能付きニューラル機械翻訳という新たな技術を開発した.
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