研究課題/領域番号 |
21H03780
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 立教大学 (2023) 東京大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
温 文 立教大学, 現代心理学部, 准教授 (50646601)
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研究分担者 |
今水 寛 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (30395123)
前田 貴記 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40296695)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | 運動主体感 / 身体意識 / 行動 / 探索 / 利用 / モデル化 / 計算論的手法 / 認知神経科学 / 神経科学 / 計算論 / 統合失調症 / ベイズモデル / 自他区別 / fMRI / 数理モデル / 神経基盤 |
研究開始時の研究の概要 |
人間が環境の中で自分が制御できる範囲を認識し、最適な行動を取っていくという過程がある。制御に関する主観的な感覚は主体感と呼ばれている。本研究は主体感が獲得される過程に注目し、この過程に制御の探索と制御の利用といった2つのステージが存在するという仮説を立て、この2つのステージの行動メカニズムと神経基盤を検討し、統合失調症患者における主体感の獲得過程の変容を解明、主体感の獲得過程のモデル化を3年間の間に行う。本研究は従来検討されていない行動に焦点を当て、主体感の生起プロセスの切り替えと行動の関連を明らかにすることを目的とし、主体感のプロセスの解明と行動の説明・予測に斬新な視点と手法を提供する。
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研究成果の概要 |
本研究では、主体感の探索と利用の行動、および神経メカニズムに関する仮説を検証することを目的としている。特に、人間が環境から主体感を能動的に獲得していく過程を明らかにすることに注目した。研究期間内には、発達期の子供、成人の健常者および統合失調症の患者を対象として、パソコンのディスプレイに表示される物体に対する制御の検出や判断を行う課題を課した。人が制御を探索および利用する際に用いる認知モデルを確立し、さらに制御の探索および利用を行う際の動きの特徴を解明してきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は主体感の生起において、これまでに全く検討されていない行動の側面に注目し、人間が環境から主体感を能動的に獲得していく過程を明らかにしてきた。人間は行動の主体であり、環境から最適な報酬を得るために行動するように進化してきた。行動と主体感の獲得の双方向の作用が人間の行動の認知を理解するのに重要である。本研究は独創的な仮説に基づき、主体感と行動のメカニズムの解明に大きく貢献してきた。
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